ここからは初めてのサビへ移行します。
サビでは彼の心の中にある本音が大爆発。
一度離れ冷静に彼女のことを見れるようになっても、好きという感情は変わりません。
また後半で登場する表現には、離れている間の経験も含まれています。
皆さんは今後自分の知らない相手の顔を見ることになったとしたらどうでしょうか。
知らなかった一面を知った時、怖さや不安を感じる方も多いでしょう。
しかし主人公はこの不確定な部分も彼女の一部と捉え、愛する覚悟ができています。
一度客観的に関係性を見直したことで、より説得力がありますね。
後悔
あれっきり(あれっきり)会ってない(会ってない)
このまま忘れられるものか
そう本当の気持ちだから
ずっと好きでいさせて
出典: サステナブル/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
写真を撮ったあの日から会っていない2人。
こちらの歌詞から感じられるのは「後悔」です。
会えない日が続き、このまま疎遠になってしまう未来を想像した主人公。
これだけ愛した人と離れる悲しみは計り知れません。
しかし悲しみ以上に、彼の胸に刻まれたのは悔しさという感情。
絶対に手放したくないという強い想いが感じられます。
永遠の愛情という気持ちと、持続可能なという意味のサステナブル。
タイトルと内容がリンクした瞬間であるともいえます。
2番の歌詞を解説
ここまでは1番の歌詞をご紹介しました。
主人公の草食系な性格や、2人の関係性が垣間見える歌詞でしたね。
1番では2人の恋愛模様を中心に解説してきましたが、2番では関係の真意に迫ります。
具体的にどういった立場の2人を描いているのか?
こちらに注目しご覧下さい。
2人の関係性
君に会うにも理由がいるよね
そんな遠さを寂しく思う
僕の考え過ぎだって
笑われるだろうか
出典: サステナブル/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
ここまでは2人を一般的な恋愛関係として捉え解説してきました。
しかしこちらの歌詞を見てみると、少し違った考え方ができることはお気付きでしょうか。
それはアイドルとファンの関係です。
会うのに理由がいる関係。
それは与えられた機会でしか会うことを許されない2人ということです。
AKB48でよくある機会といえば、握手会や劇場公演のことを指していると考えられます。
彼女をアイドルと捉えることで、主人公が遠い存在に感じていることにも納得です。
2番では2人の関係をアイドルとファンとして、歌詞の内容をご紹介していきます。
リンク
好きでいたい(好きでいたい)そばにいたい(そばにいたい)
君への想いは永遠だ
時間(とき)がそう過ぎ去ったって
陽はもう沈まない
好きでいたい(好きでいたい)また会いたい(また会いたい)
一度も忘れた日はない
今の僕にできることは
好きでい続けること
出典: サステナブル/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
時間は経過して年を取っても、好きな相手は常にキラキラ輝いて見える…。
ここでは応援する者の気持ちを太陽の光とリンクさせて歌っています。
また劇場に足を運ぶなど直接的に応援することをお休みしていた時期がある主人公。
歌詞の後半部分ではその期間について述べられています。
いわゆるヲタ活をしていなかったとしても、推しを完全に忘れる日はありません。
心のどこかで好きな気持ちを秘めています。
青春時代を捧げたアイドル。
だからこそ、そう簡単に想いを消し去ることはできないでしょう。
これがタイトルであるサステナブルの持続性と繋がっています。
ラストフレーズまでを解説
2つの見方
自分たちを客観的に
振り返っちゃダメなんだ
どんな風に思われてもいい
もう一度 もう一度 君を誘いたい
出典: サステナブル/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
こちらのシーンを恋愛関係にある2人として読み解いてみます。
主人公は過去を振り返ることが、連絡を取りたいという思いの妨げになると考えているようです。
仲の良い2人に戻りたいという男性側の本気度が伝わってきます。
ではアイドルとファンの関係として考察してみるとどうでしょうか。
過去と比べるのではなく、今の自分たちを見てほしい。
一部分だけを見て中傷する外野より、本当に応援してくれるファンを大事にしたい。
そんなアイドルサイドの本音が垣間見えます。
アイドルの気持ちを理解している主人公はそんな君のために力を注ぎたいと考えているようです。