「a walk in the park」の魅力
プロデュースはもちろん・・・
安室奈美恵さん自身のデビューから8作目となるこのシングル「a walk in the park」。
もちろんこの曲を手掛けたのは、おなじみの小室哲哉さんですね。作詞作曲の両方から全面的にプロデュース。長めのイントロに始まり、疾走感のあるR&Bトラックが耳に入ってきます。
あの人も絶賛!?
実はこの曲ですが、ある大物の方がお気に入りの曲としています。
それはなんとあのタモリさんなんです。この曲のダンスパフォーマンスと曲気に入ったということだそうです。
歌詞について!
孤独をイメージ
ここで歌詞について見て行きましょう。
その前にタイトルに注目。「a walk in the park」最初の冠詞「a」を「エイ」と発音しているのが聞き取れます。
この冠詞が入ることによって「一つのもの」をイメージさせる要素ができ、一人の孤独感が表現されているとも思います。
それでは早速曲中のフレーズについて分析していきましょう。まずは、サビのフレーズから。
フレーズの解釈
a walk in the park
一人きり二人とは違うけれど
a walk in the park
地球は私にも今日は優しい
出典: a walk in the park/作詞:小室哲哉 作曲:小室哲哉
公園を歩くなら、大切な人と二人で歩きたいですよね。たまには一人で何も考えずに歩くのももちろんいいかもしれませんが。
力強さのある曲ではありますが、本来であれば二人で歩いていただろう想像をしながら歩く寂しさが伝わってきます。
楽しかった・幸せだった過去を振り返りながらも空を見上げて感じているのでしょうか。
嫌なことや辛いことがあっても周りの環境、空気が自分を味方してくれているとポジティブに歩いている様子が感じ取れます。
このフレーズを繰り返し聞くことによって、差し迫った悩みやなどを抱えている人には心強く、少し安心した気分にさせてくれるかもしれませんね。
強気に前向きに行くと必然的にいいことが待ち受けているかもしれません!
空を仰いで 両手伸ばして
考えてみた たとえば私
woo… 雲の様 woo…
何かに見えて またすぐ変わって
どこかに向かい 形になって
woo… 消えてゆく
出典: a walk in the park/作詞:小室哲哉 作曲:小室哲哉
次にこのフレーズ。
二人で歩けていたはずの公園を今まさに一人で歩いているこの瞬間、誰でも物思いに更けたくなりますよね。心細くなりながらも広い空を見上げて、自分を雲に例える様子。
ポジティブに行こうとしながらも、自分を否定的なものにする部分も感じられ、不安定な部分もあるのではないでしょうか。
強く生きて行こうとしている人って結構寂しがりやな部分も多いのかも知れませんね。
一人になってしまうことで、幸せな日々が変わってしまったという現象を形の変わる雲に照らし合わせています。雲は風に乗ってどこかへ流れていきます。
自分が雲と同じなら、果たしてどこへ言ってしまうのでしょうか。そんな流されていく不安定な人生は、避けたいですね。
そう思いながらも自分(雲)が流れている空は大きいと前向きな思いをすることによって自分にも自信が出てきませんか。
ネガティブな部分があってもいいんです。大切なポイントは、ネガティブな部分があるからこそポジティブな部分が引き立つんです。この2つを楽しみながら生きたいですね。
そう気づかせてくれるフレーズではないでしょうか。
a walk in the park
必ず誰かは 優しい
a walk in the park
本当は あなたにも
そばにいて欲しい
出典: a walk in the park/作詞:小室哲哉 作曲:小室哲哉
そしてもう一部分のサビフレーズ。過去に大切にしていた人とあまり良くない関係になってしまったとしても、絶対に自分に味方してくれる人はどこかにいるはずです。
世界は広いです。もっと素晴らしい日々が送れるようなきっかけをくれる人に出会うはずです。このあたりからは自分に言い聞かせて安心させているようなイメージができます。
しかし、その次です。ここで本音が出てしまましたね。
誰でも優しい人はいますが、大切で好きな人の存在は大きいんです。優しいだけじゃなく、一緒にいて、この公園も歩いていたくなるような人がいないことによる寂しさと、弱音。
自分を肯定して励ましたいという気持ちと、楽しい日々が過ぎ去ってしまったことによる虚無感が同時に現れ、葛藤にも見えてきます。