ケツメイシのシングル「涙」

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2004年発売のシングル曲

「涙」はケツメイシの9枚目のシングルとして2004年の春に発売され、この年のオリコン週間チャート2位、年間チャート25位、およそ28万枚を売り上げました。のちにアルバム「ケツノポリス4」に収録されています。

ケツメイシらしいキャッチーな曲調ですっと耳に入ってきますが、その曲に乗る歌詞はリリースから13年近く経った現在でも、強く心を打つものです

ケツメイシの代表曲の一つである「涙」。今回は歌詞以外のエピソードにも触れながら、曲に迫っていきます。

お笑いコンビのダイノジ、くまだまさし出演のMV

「涙」のMVに出演しているのはお笑いコンビのダイノジ、ピン芸人のくまだまさし。

ケツメイシのメンバーもチョイ役としてドラマに出演しています。 

ケツメイシのMVは現在にいたるまで全体的に芸能人が出演したドラマ仕立てのものが多くなっています。

その原点とも言えるのが「涙」のMV。ケツメイシのドラマ仕立てのMVはこれをきっかけに始まったんです。

ケツメイシとダイノジの感動秘話

実はダイノジの二人はかつてそれぞれバンドを組んでいたという経歴もあり、現在も定期的にクラブイベントを主催するなど音楽好きなことでも知られています。 

ケツメイシのファンを公言している彼らですが、ケツメイシとダイノジの間には「涙」に関するエピソードがありました。

ダイノジの二人は2011年4月15日放送の「人志松本の○○な話」の中でこう語っています。 

2004年当時、ダイノジはまだ芸人として芽が出ておらずロクに仕事もない状況が続いて、芸人をやめようかと思ったことも一度や二度ではありませんでした。

そんなときケツメイシのシングル曲「手紙」(涙の1枚前のシングル)を聞き、「これはまさに自分たちのことを歌った歌だ!」と強く感じ、そのままケツメイシに直接思いを綴った手紙を送ります。

手紙を受け取ったメンバーは、その強い思いに心を打たれて「涙」という曲を書き、手紙を送ってきたダイノジの二人にMV出演を依頼しました。

このときケツメイシのメンバーは「ダイノジじゃなければやらない」というほど、二人に強く共感していたとのこと。 

結果として「涙」はケツメイシを代表するヒット曲となり、そのPVに出演したダイノジも現在では数々のイベントや番組に出演しています。

様々な人にとって大きな転機となった曲だと言えるでしょう。

「涙」の検索ワードランキング

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GoogleとYahoo!それぞれで「ケツメイシ 涙」と入力してみると、他の多くの人が検索している単語の候補を見ることができます。

Googleでは「ケツメイシ 涙」の次には「歌詞PV・コード」の順で候補が表示され、Yahoo! では「歌詞・PV・YouTube」という単語が続きます。(どちらも2017年8月現在)

どちらも1番目に「歌詞」、2番目に「PV」と来ることから、リリースから13年近く経ってもなお、沢山の人がこの曲の歌詞MV(PVに関心を持っていることがわかります。

今なお心を打つ「涙」の歌詞

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涙の先にあるもの

人目はばからずに涙流して 嫌なことから無理矢理羽ばたいて
答え出す自分の中で 涙、乾いたら違う眺め

出典: 涙/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ

1番のワンフレーズ。人目もはばからずに=我慢せずに泣くということは、自分のなかで気持ちに一つの区切りを付ける行為でもあります。

思うままに涙を流し、ふと気づいたら気持ちが軽くなっていた、なんて経験はありませんか?

ぐしゃぐしゃになった感情を、涙を流し表現して吹っ切れる。泣き終わって涙が乾いたら、これまでとは違う新しい気持ちになれる。

それが彼らの歌う「違う眺め」ではないでしょうか。

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自分の「痛み」を無視しちゃダメだ

時に夢やぶれ涙溢れ まだある先進むべき明日へ
弱さを見せる 怖さも癒える ありのままの俺で居れる
抑え込んだ感情なら今出そう ありのまま生きるならば今だぞ
涙の数だけ大きくなる訳 そこに本当の自分があるだけ

出典: 涙/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ

泣くこと、涙を見せることはときとして「恥ずかしいこと」と考えられがちです。しかし涙の根源にあるのは自分の中にあるどうしようもない感情や辛さ、痛み。

弱さのない人間はおらず、心に痛みを感じない人間もいません。それらは「当たり前のこと」であり、むしろ無理やり抑え込んでしまうことは自分で自分を傷つけ「ありのままの自分」をしてしまうようなもの。

自分の痛みや辛さを無視しちゃダメだ。溢れそうなら抑える必要はない。なぜならそれは人としてとても自然なことなのだから。

「涙」の歌詞からはそんなメッセージが伝わってきます。