別れを後悔し、好きな気持ちを引きずる苦しみ
曲を聞くだけでつらい
思い出の歌が流れると
今でも切なさで胸が苦しくて
出典: 願い事ひとつだけ/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
傷つけあう二人にも、幸せな時間はありました。
一緒に肩を寄せ合って聞いた思い出の曲があるのでしょう。
その曲が聞こえてくると、当時のシーンやその時に抱いた感情が一気に蘇るのです。
戻りたくても戻れない幸せなひと時。
今置かれている状況とは遠くかけ離れた思い出。
とても切なく、胸が締め付けられるように苦しいと歌っています。
元恋人からすれば、別れによって得られた自由と夢
自由に夢を追いかけてる
出典: 願い事ひとつだけ/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
元恋人は、主人公と一緒にいるよりも夢を叶えることを優先したようです。
夢を叶えることは、恋人同士であってもできたはずでしょう。
しかし別れを選んだということは、主人公を足かせのように感じていたのです。
主人公はきっと「私と夢、どちらが大切なの?」といった言葉を口にしてしまったのかもしれません。
そんな選択を迫ってしまうほど主人公は追い詰められていたのでしょう。
そのような心理状態にさせた元恋人にも少なからず責任があるように思います。
しかし、元恋人は「夢」と答えてしまったのでしょう。
そう答えてしまいたくなるほど、元恋人も恋に疲れてしまっていたのかもしれません。
二人は、お互いに気持ちが疲れ切ってしまっていたのです。
残された主人公は悲しみに縛られている
あなたの噂を聞くことさえ無理ね
出典: 願い事ひとつだけ/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
二人の付き合いが長かったなら、共通の友人も何人かいたでしょう。
そうすれば、元恋人が今何をしているのかという噂を耳にする機会もあります。
主人公はそれさえも聞きたくない、という心境のようです。
どんな些細なことであっても、元恋人の名前が出ただけで胸が苦しくなってしまうのでしょう。
それだけまだ元恋人に未練があるのです。
もしかしたら、気持ちが冷めるどころか、より気持ちが高まっている可能性さえあるでしょう。
別れてしまったという事実が受け止められない、逃がした魚が大きかったことを自覚し後悔をしている。
そんな主人公のつらい気持ちが伝わってきます。
夢に惑わされている日々
目を閉じるのも恐いの 慣れなくて
ahh 神様 どうか 惑わさないで
出典: 願い事ひとつだけ/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
主人公はまだ元恋人への気持ちが残っているからこそ、夢を見てしまいそうで眠るのが怖いようです。
寝てもし夢に元恋人が出てきてしまったら…。
きっと目が覚めたとき、元恋人と一緒にいた夢が、現実なのか幻なのかがわからなくなってしまうのでしょう。
まだ夢の中では恋人同士だったのに、目が覚めてみるとそうじゃなかった。
いまだに夢に惑わされている主人公。
それはとてもつらくて苦しいものでしょう。
そのために主人公は神様に願うのです。
どうか夢に元恋人を出さないでください。
元恋人がまだそばにいるという錯覚をさせないで…。
神様に懇願する主人公の姿が目に浮かびそうなほど、つらく切ない歌詞です。