私こんなに泣き虫じゃなかった ゆっくり進もう ゆっくり風を受けて
出典: 願い事ひとつだけ/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
主人公は、ここまで元恋人を引きずっている自分自身にもびっくりしているでしょう。
もともとは泣くようなタイプじゃなかったのに。
恋人と別れてからはずっと泣いているようです。
けれど主人公は、このようにも思っているでしょう。
泣いてばかりもいられない。
ゆっくりでいいから前に進みたいと考え始めています。
前に歩み出せば感じる風。
今はその風が感じられないくらいゆっくりでもいいから、とにかく前に進みたい。
きっと自分ならできるはず。
そんな主人公の前向きな気持ちが伝わってきます。
恋愛を通して抱く、成長したい気持ち
愛はきっと傍にある 気付けばそこにある
次の旅立ちまでは地球と回りたい
出典: 願い事ひとつだけ/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
主人公は、元恋人に対し、多くの愛を求めていたのでしょう。
愛は本来目に見えないものです。
けれど主人公は目に見えないと満足ができなかった。
そのせいで二人は傷つき、恋人は離れていってしまったのでしょう。
主人公はそのように恋を振り返り、反省しているようです。
もっと主人公自身が大人になって、相手を信じられるようになりたいと考えているのでしょう。
そのためにこの歌詞では、愛は目に見えないけれどそこにあるものなんだよ、と自分に言い聞かせているのです。
今の主人公は、恋愛をわかっていない雛鳥のようなものだと感じているのでしょう。
旅立ちとは、主人公自身が成長し巣立つとき。
すなわち、今よりも大人になった自分が次に出会う新しい恋のことを意味しています。
次の新しい恋をするときがくるまでは、先を急がず、自然のなりゆきに任せようと思っているでしょう。
主人公の気持ちが少しずつ冷静になり、今回の別れと向き合う努力をしているように感じられます。
次の恋をするまでは、元恋人を好きでいたい
記憶の中でいつも あなたと生きてたい
出典: 願い事ひとつだけ/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
主人公にとって、元恋人との恋は、前を向かせてくれるものだったのでしょう。
一生懸命になって夢を追いかける元恋人の姿に惹かれたのかもしれません。
付き合い始めたのは、夢を叶えようとする元恋人を隣で応援したいと思ったからでしょう。
しかし、結果的には足を引っ張ってしまい、別れる原因になってしまった。
そのことに対し、主人公はとても反省しているのでしょう。
別れた今の恋人が夢を追い、自分よりも先にどんどん前へ進んでいく姿はつらくて見られない。
けれど、恋人同士だったときの元恋人の姿なら見ていられる。
だから、主人公の頭の中にある、夢を追う過去の恋人。
その人のそばで、自分も前向きだったころの自分を取り戻したいと思っているでしょう。
次の恋に出会うまでは、今はそれが精いっぱい。
切なくもあり、前向きになれる曲のように感じられます。
一つの失恋を通して成長する姿
人生を生きていく中で、さまざまな経験をします。
恋愛一つをとってもまったく同じ恋をすることはほとんどないでしょう。
どのような経験でも、その人自身にとって無駄なものはありません。
たとえ今はつらくても、少しずつ元気を取り戻せる。
いつかはよい思い出として懐かしく思うときがくるでしょう。
この曲の恋もその一つ。
未熟な主人公がつらい恋を経て前に進もうという切なくも前向きになれる曲です。
小松未歩さんの恋愛に対する価値観が垣間見えたのではないでしょうか。
他にはどのような恋愛曲を書いているのか気になります。
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ぜひそちらにも目を通してみてくださいね。
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