自分の放った言葉で誰かを失った経験があるのでしょう。

今度は悪いことを何も話さないように言葉も封じます。

そして最後は、悪口を聴きたくないと耳をふさぐのです。

人間が他人とコミュニケーションをとるためには、耳で声を聞いて、相手の顔を見て、言葉で話します。

そのすべてを放棄し、何も受け付けない人間になっているのです。

誰かを失いたくないのなら、初めから出会わなければいいという考え方と同じですね。

もうすぐなれるはず
想い描いてた理想の僕に
このままいらない
ものを捨てていけば
もうすぐなれるはず

出典: https://twitter.com/bot_backnumber/status/891320794101370880

それでも彼は理想の僕に向かって前進していきます。

「理想の僕」=「誰からも嫌われない人」ですね。

嫌われないためにいろんなものを捨てて自分を変えていく僕。

誰からも嫌われなくなれば、きっとみんなに好かれるはず。そんな期待に胸を膨らませているのが感じられます。

ありがとうさようなら
今までのいびつな僕よ
そのままの君じゃ
生きていけなくて
だからここで手を振るよ
行き交う人に置いていかれぬように
自分の足で歩くのもやめてしまおう

出典: https://twitter.com/ikhbot/status/923033797116928000

なるべく早めに
答えが出せるように
悩んでるこの頭も
いらないや

出典: https://twitter.com/ikhbot/status/923033797116928000

人に置いていかれないために足を止め、考えることすらもやめてしまった僕。

自分にあるすべてを捨ててたどり着いた先には何が待ち受けているのでしょうか。

ついに出来上がった「理想の僕」

もうこれ以上捨てるものもなくなって
完璧な人間になれたならば
さて何をしよう さて何をしようか
なんだろう 何もないや

出典: https://twitter.com/bknb_words/status/879805662389190656

ついに出来上がった「誰にも嫌われることのない完璧な僕」。

たどり着いたけれど、考える頭も失った僕は、何をするべきかすらも考えられなくなってしまいます。

もうすぐなれるはず
想い描いてた理想の僕に
このままいらない
ものを捨てていけば
もうすぐなれるはず

出典: https://twitter.com/bot_backnumber/status/891320794101370880

ありがとうさようなら
今までのいびつな僕よ
そのままの君じゃ
生きていけなくて
だからここで手を振るよ
僕はこんなものになりたかったのか
ここには誰一人
自分さえいないのに

出典: https://twitter.com/BMunber/status/856394003700371456

完璧な自分になるために、今までの「いびつな僕」に別れを告げてここまで来たけれど、ふと周りを見渡して愕然とする主人公の姿がそこにはあります。

あれ?僕はこんなものになりたかったの?

誰からも嫌われないために、目も、耳も、口も、胸も、足も、頭も捨てたら僕という人間すらなくなっていることに気付くのです。

「誰にも嫌われない人」=「誰からも愛される人」ではなく、まるで空気の様に誰にも意識されない孤独な人間になってしまったわけですね。

それならば、きっといびつでも嫌われていても、以前の僕の方がよかったのではないかと感じてしまいますね。

まとめ

【ミスターパーフェクト/back number】皮肉さの中に○○な気持ちも込められていた!?歌詞解釈の画像

いかがでしたか?

「完璧な人間」という言葉をテーマに”完璧じゃなくていい”と教えてくれる名曲「ミスターパーフェクト」。

この曲を聴くと、人間は、どこかに不完全なところを持っているからこそ素晴らしいと思えます。

自分に自信がないという人は、この曲を聴いて欠点のある今の自分を愛してほしいと思います。

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