初の配信ライブのために作られた1曲
ライブで初披露
ポルノグラフティの『REUNION』は「CYBERロマンスポルノ’20 ~REUNION~」のために作られた1曲です。
「CYBERロマンスポルノ’20 ~REUNION~」はポルノグラフィティ初の配信ライブです。
2020年12月4日に有観客ライブ+オンライン視聴を同時に行う同ライブでこの楽曲は発表されました。
輪を繋ぐというメッセージが込められた楽曲は、新たな道へ踏み出す人々の灯となる力強さが特徴的です。
新曲ながらCDの発売と音源の配信はされていません。
REUNIONの意味は?
曲のタイトル『REUNION』は「再会」という意味であり、強い語感が特徴的です。
再会の意味の英語はほかにも「meet again」がありますが、あえて認知度の低いREUNIONを使っています。
再会するということはこと切れた後、途切れず繋がるという状態を表しています。
ここが『REUNION』に込められたメッセージです。
「REUNION」は「meet again」よりもより大きな集まりを指し、同窓会や親睦会の意味もあります。
有観客ライブとオンラインが合体した配信ライブで発表する曲のタイトルとしても最適解といえるでしょう。
聞きなれない英語で、インパクトのある点も重要視されたのかもしれません。
心を澄まして
自分を見つめる
目を閉じて 刮目し
目を開けて 瞑想せよ
風のように 淀みなく
流れるものを留めるな
出典: REUNION/作詞:新藤春一・岡野昭仁 作曲: 岡野昭仁
刮目は目をこすって物事をよく見ることを表します。
瞑想するときは目を閉じているのが一般的な理解です。
ところが、歌詞の冒頭から「逆なのでは?」とクエスチョンマークが浮かぶ表現になっています。
しかし、冒頭の謎の問いかけは、後に続く歌詞でその意味がおぼろげながら伝わってくるでしょう。
心の状態を風、外界の表現は流れるものと表現しています。
世の中の風潮に流されず、心を澄ましていることの大切さを訴えていると捉えられるでしょう。
困難な状況や悩んでいるときは視野が狭くなり、自分のことや周囲の状態がよく見えなくなることも多いです。
そんな困ったときには「自分を見つめなおすことも大切だよ」とアドバイスをしてくれているのかもしれません。
外界へ目を向ける
内へと外へとこの世界は果てしなく広く
出典: REUNION/作詞:新藤春一・岡野昭仁 作曲: 岡野昭仁
続いての歌詞では、困難な状態や悩んでいる状態からの解放へと誘います。
自分自身の才能や資質は自分では計り知れず、驚くほどのポテンシャルを秘めていることもあります。
また、さまざまな人々が生活をしている世の中は広いものです。
知らないだけで自分を理解してくれるコミュニティもあるかもしれません。
自分が思っているよりも、人の内面も世の中も広く深いのです。
ピアノの音色から静かに始まるOPですが、エネルギーの充填がじわじわと進んでいるようにも感じられます。
些細なことにこだわらず、視野を広く持とうと穏やかに諭されている感覚も覚える冒頭部分です。
力強く響く『REUNION』
強く背中を押してくれる
REUNION NOW REUNION START
REUNION WORLD REUNION HERE
REUNION PRIDE REUNION BRAVE
REUNION STRENGTH REUNION FAITH
出典: REUNION/作詞:新藤春一・岡野昭仁 作曲: 岡野昭仁
ポルノグラフィティの楽曲といえばポップやメロディアスなイメージを抱く方も多いかもしれません。
しかし『REUNION』はパワフルの一言です。
コロナ下での生活には種々の制約がありますが、そんな中でも勇気をもらえる素晴らしいサビパートです。
さまざまなものとの再会を果たせる、失ったものをもう一度取り戻せるんだと歌い上げます。
『REUNION』が持つ語感の強さとボーカル昭仁のクリアな歌声、ミドルテンポのリズムの力強さが増します。