加藤ミリヤの楽曲

悩みを抱える若者が共感できる楽曲

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若者に向けたメッセージソングを多く歌っている彼女。同じ目線に立って痛みや悩みを叫ぶような歌詞が多く、共感できるものがとても多くありますよね。

恋愛や人生で悩んでいるときにミリヤの歌を聴くと、心が落ち着くというか「私だけじゃないんだ!」と感じることができます。

メジャーデビュー当時は高校生だったこともありティーンの気持ちをよく理解していたのだと思いますが、そんな彼女ももう30歳(2018.6.25現在)。

以前はティーンの心の叫びを代弁するような歌詞が多かったように思いますが、最近は温かく寄り添ってくれるような歌詞を書くことが多くなってきたような気がします。

ここではMVが話題になった「Lonely Hearts」について書いていこうと思います。

「ディア ロンリーガール」との深い関わり

「ディア ロンリーガール」から8年

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彼女の代表曲である「ディア ロンリーガール」。タイトルや歌詞、曲調が「Lonely Hearts」と似ている部分があり、この2つの楽曲がリンクしていることがわかります。

「ディア ロンリーガール」がリリースされたのは2005年。当時高校生だった彼女の楽曲が多くの若者に支持されたのは、同世代の女の子と同じ目線で書いた歌詞。

 実はこの「ディア ロンリーガール」にはミリヤの色々な気持ちが込められているのです。

「ECDのロンリーガール」のアンサーソング

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ECDの「ECDのロンリーガール」は1997年にリリースされたアルバム「Big Youth」に収録されている楽曲です。

この楽曲は、1983年にリリースされた佐東由梨の「ロンリー・ガール」をサンプリングして制作されています。

さらに遡ると「ロンリー・ガール」は1982年にリリースされたマーヴィン・ゲイの「Sexual Healing」をサンプリングして制作された楽曲になります。

簡単に言えば、「ECDのロンリーガール」は佐東由梨の「ロンリー・ガール」とマーヴィン・ゲイの「Sexual Healing」を合わせた感じでしょうか。

ミリヤの「ディア ロンリーガール」は、そうそうたるアーティストの楽曲を一つに集約したような、壮大な一曲になっているのです。

「ディア ロンリーガール」の歌詞

子供みたく扱わないで 経験が生む確かな自分が創る
容易く分析なんかしないで わかったような顔でこっちみないで
メール携帯絶対手離せない 学校行きたくない 家に居たくない
押し付けないで古い考え ここからうちらの時代

どんなに こんなに 飾っても
everyday everytime 触れられても
どんなに 言葉くれても
満たされないの lonely girl

出典: ディア ロンリーガール/作詞:Marvin Gaye・David Ritz・Odell Elliot Brown Jr.・Takashi Matsumoto・Miliyah 作曲:Marvin Gaye・David Ritz・Odell Elliot Brown Jr.・Kyohei Tsutsumi・Miliyah

「ディア ロンリーガール」の歌詞は、高校生くらいの若者が抱えている感情や心の叫びをストレートに書いています。

大人でも子供でもない10代後半の"難しい時期”のなんとも言えない思いが伝わってきますよね。

「ECDのロンリーガール」は、"何かにしがみつくのではなく自立しよう”"孤独から抜け出そう”というようなメッセージを現実味溢れる歌詞に載せて歌っています。

どちらの楽曲も、"孤独から抜け出すためにきちんと先のことを考えよう”"孤独から抜け出せば明るい未来が待っている”というようなメッセージになっています。

"夢をもって、その夢に向かって走り出そう”と背中を押してくれるような楽曲になっています。

ロレックスした男に指輪買わしたはずがつながれる首輪
携帯かける サンダルシャネル つま先のネイルに塗るエナメル
フェンディ ベルサーチ D.K.N.Y 物欲と金の前にへつらい
そして気軽に足開く それ喜ぶヤツ恥知らず
彼女達の孤独 もろく 幸福の条件 後ろの正面きれいな足形 胸
派手な爪 少女の夢 消息不明

出典: ECDロンリーガール feat.K DUB SHINE/作詞:T.MATSUMOTO・Y.ISHIDA・K.KAGAMI 作曲:K.TSUTSUMI・Y.ISHIDA

「Lonely Hearts」

メッセージ性の変化

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「ECDのロンリーガール」のアンサーソングとして作られた「ディア ロンリーガール」とリンクしている「Lonely Hearts」。

「Lonely Hearts」が生まれるまでの8年という年月の中でミリヤ自身も大きく成長しているわけで、物事の見方や捉え方にも変化があったのではないでしょうか。

根本的な思いが揺らぐことはないと思いますが、伝えたいメッセージやその伝え方には変化があったように思います。

ではどのような点に変化があったのでしょうか。

寄り添ってくれる歌詞