手遅れになってしまった世界を描く1曲「アンチクロックワイズ」
今回は2017年4月12日にリリースされたAfter the Rainの1stシングル「アンチクロックワイズ」を紹介します。
このシングルは同日リリースされた「解読不能」と対を成すもので、それぞれにTVアニメのタイアップにもなり注目を浴びました。
特典として付けられるDVDは「アンチクロックワイズ」のMVとそのメイキング映像を収めたもの。
普段動画投稿で活躍する2人はイラストなどの映像が多く、本人が出演したこのMVもファンの間では話題になりました。
そんな「アンチクロックワイズ」が描くのは手遅れになってしまった世界です。
便利さにかまけ、欲望に任せて来た結果その世界は限界を迎えてしまった。
そんな様子が表現されています。
その現実を前に人は何を思うのでしょうか?
この曲はアニメのストーリーを題材にして書かれたものです。
しかしそれは、現実にも多くの問題を抱える地球に暮らす私たちにとって他人事ではないのかもしれませんね。
タイトルの意味は
「アンチクロックワイズ」を和訳すると「反時計回り」という意味になります。
これは人間の持つ文明の力を武器に、自然の摂理に逆らったことを表すものではないでしょうか?
そんな鬼気迫るテーマが込められたこの曲。
ここからその魅力に迫っていきましょう。
TVアニメ「クロックワーク・プラネット」EDとして制作
「アンチクロックワイズ」は2017年4月から6月に掛けてTBSなどで放送されたTVアニメ「クロックワーク・プラネット」のEDテーマとして制作されました。
「クロックワーク・プラネット」は榎宮祐、暇奈椿によるライトノベルが原作です。
物語は、寿命を迎えた地球をある人物が時計仕掛けで再構築した世界を舞台に繰り広げられる、近未来的な内容。
主人公は限界を迎えた地球を修復しようと立ち向かいます。
そんな現代への問題提起も感じさせるストーリーのこのアニメ。
もちろん「アンチクロックワイズ」もそれに準じた内容の楽曲になっています。
アニメが気になる方は公式サイトも覗いてみてくださいね!
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「アンチクロックワイズ」はこんな曲
エフェクトによって独特の浮遊感を放つギターと時計の秒針の音から始まるこの曲。
そんな不思議な演出に間髪を入れず激しく打ち鳴らされるドラム。
それに乗せたピアノとヴァイオリンの旋律は不安感を煽るような混沌としたもの。
Aメロは穏やかなそらるの歌入り。
そしてそれに反して荒ぶるハイトーンボイスを披露するまふまふ。
この1曲を通して繰り広げられる2人の掛け合いはスリリングで聴きごたえありです。
そして怪しくも美しいメロディが疾走するサビを展開。
聴き手の感情を揺さぶるようなそれからは、押し迫った状況と胸を掻きむしるような想いが伝わって来ます!
止まる秒針は何を物語る?
この曲の最後には時計の秒針が止まる演出が見られます。
その描写は「時間はもう残されていない」というメッセージを感じさせるものです。
細部まで物語のストーリーになぞらえるその内容は、さすがAfter the Rainとでも言いましょうか。
動画投稿という、映像にも重きが置かれる世界で名を上げた2人のタッグだからこその完成度だと感じさせられますね。
本人出演のMVにも注目
楽曲ももちろん素晴らしいのですが、忘れてはいけないのがMVに本人が出演している点です!
匿名性の高い動画投稿の世界でのし上がった彼らにとって、素顔を見せるというのはすごく新鮮なことでしょう。
2人ともマスクをしているのは演出のためでしょうか?
ご覧いただいてもわかるように、普段顔を見せないからと言って、他のアーティストに容姿が劣るわけではありません!
いかがでしたか?
この他にも本人が出演している映像は多くありますが、あまり見たことがないという人も多いのではないでしょうか?
個人的に最初見たときは、普段優しい歌声も聴かせるまふまふが意外に派手な見た目でびっくりしました。
歌っているときの仕草も2人ともカッコイイですね!
気になる歌詞の内容は
さて、少し重いテーマが隠されたこの曲だからこそ、気になってくるのが歌詞ですね。
この曲の歌詞には詩的で少し難解な表現が多く見られます。
ここからはその一部を抜粋して、できるだけわかりやすく紹介していきましょう。