何故だか上手に泳げるような気がしたんだ
出典: シンクロ/作詞:知 作曲:知
そしてこの歌詞部分も同じような想いが感じ取れます。
誰かを想っての行動はいつもより力が湧いてきたり、不思議と何でもこなせるようになったりするのです。
人の想いとはこれほどまでに力を持っていると伝えようとしているのではないでしょうか。
今までできなかったことができるようになったり、実際にはできなくても自信が湧いてくるのです。
その人がいたからこそ自分の中に起きた小さな変化。
主人公はその変化に気づくことができたのです。
儚い人の感情
言いたいことを飲み込んでも溢れてやまないから
ゆらゆらと泡のように消えてしまうのかい
出典: シンクロ/作詞:知 作曲:知
伝えたかった想いや言葉を堪えていると自分の中に蓄積していきます。
しかし長い時間が経つとその蓄積しすぎた想いも消えていってしまうのです。
心の中にもキャパシティーがあり、長い年月が経てば想いはどんどん増えていき、いずれ溢れてしまいます。
そうならないために、特別だった強い想いですらいつかは消えてなくなってしまうのです。
この歌詞からは時間には抗えずに消えてしまう、儚い人間の感情を垣間みることができました。
主人公が歌い続ける理由
例えば隣にあなたが居なくても
長い長い夢から醒めても
あなたを想って僕は今日も歌うのでしょう
出典: シンクロ/作詞:知 作曲:知
主人公は「あなた」への想いを歌い続けているようです。
自分の周りに誰もいなくても、誰も聴いていなくても構わないと思っています。
たとえ肝心の相手に届かなくても良いとさえ思っているのです。
それは自分の心の中から「あなた」への想いを消さないためでしょう。
この先何年経っても相手の存在を忘れないために歌い続けるのです。
たとえこの世からいなくなっても、会うことができなくても想いを消したくはない。
主人公の悲痛な想いが伝わってきます。自分の大切な人がいない世界はどれほど苦しいでしょうか。
しかしそれでも主人公はめげずに想いを歌い続けるのです。会えないことは分かっていながらも。
この歌詞からは相手を思い続けるひたむきな主人公の行動を読み取ることができました。
心をシンクロさせる
あなたがもし泣いてたら僕も泣けたらいいのにな
心の半分はただ預けてほしいから
出典: シンクロ/作詞:知 作曲:知
この歌詞部分からは深い愛を感じ取ることができます。
大切な人が悲しんでいたらその悲しみをもらってあげたい。
1人で抱えていた辛い気持ちを2人で抱えれば、その分負担は軽くなります。
これこそが主人公の願う「シンクロ」なのです。
相手の気持ちと自分の気持ちをシンクロさせることによって悲しい気持ちを半減させてあげたい。
主人公の優しい性格が伝わってきます。
主人公は相手のことを愛しているのです。
だからこそ自分より大切で、悲しい思いを感じて欲しくない。
心と心をシンクロさせることで何があっても2人は共同体になれるのです。
主人公の願い
忘れたくないと思う今日を過ごしていたい
溢れる言葉たちを全部受け止めて
僕の隣でいつまでも笑っていてほしい
出典: シンクロ/作詞:知 作曲:知
愛する人と会えて、会話を楽しむ何気ないようで幸せな日。
それがいつ最後になるかは分かりません。
だからこそ1日1日を忘れずに心に刻み込んでいくのです。
主人公の願いはただ1つ。くだらないことで笑い合ったり、喧嘩したり、一緒にご飯を食べたり。
一緒に過ごせる普通で当たり前の日常を送っていくことです。
普段なら何の変哲もない毎日を嚙みしめることはないかもしれません。
しかしその毎日こそがかけがえのない幸せな時間であることに気づかされるのです。
この歌詞からは愛する人が側にいてくれるだけで世界は色づいていくのだと伝わってくるのです。