マボロシだって知るんだよ
嘘憑きだって知るんだよ ネェ
出典: ゴーストルール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
これはおそらく、主人公が自分自身の存在を捉えて発した言葉でしょう。
自分自身の存在が不確定であること、そして冒頭から述べられているとおり、嘘を重ねている悪い奴ということ。
それを改めて認識したかのように、吐き出しています。
追加されたルールは…?
メーデー 僕を叱ってよ
正直者が夢見たいなら
メーデー 僕を裁いてよ
最後まで甘えてしまうのは
出典: ゴーストルール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
さて、再びルールが登場してきましたね。
主人公は大好きな相手を想いながらも、心のどこかで自分自身の救済を願っていました。
それは、積み重ねた嘘の罪悪感に押し潰されそうだったから。
いつまでも生前大好きだった相手に頼ってしまう情けなさを感じつつも、やはりすがる相手は1人だけなのでしょう。
ルールというより、もはや主人公自身の懇願、なのかもしれません。
受け入れるしかない自分の存在
亡霊だって知るんだよ
空白だって知るんだよ ネェ
出典: ゴーストルール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
主人公がとうとう、自分自身の存在に触れました。
これまではあくまでも「可能性」の話でしたが、ここでその可能性が「事実」であったことがわかります。
僕は一体何者なの?
足りないものを望んだら 僕じゃない僕に出逢ったよ
それでも前に進んだの クラクラしちゃう夜も
足りない僕を愛してよ EGO-MAMAが僕を育てたの
きみには僕が見えるかな 孤独なピエロが
出典: ゴーストルール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
ここは生前、死後どちらの時間軸においても解釈が可能です。
それぞれのパターンを見ていきましょう。
生前の場合
足りないもの、つまり人と人との関係の中で芽生える「友情」や「愛情」といった心の動きでしょう。
そんな温かい感情を知らないまま生きていたのかもしれません。
そんな主人公を救ってくれたのが、大好きな人でした。
自分自身が変わるきっかけとなった出会いのシーンを思い出している部分です。
死後の場合
死んでしまった主人公が求めるものはただ1つ。好きな人とまた会うための肉体です。
しかしそれはどう頑張ったって、もう2度と手に入るものではありません。
自分が死んだことに気がつかず、それを受け入れていなかった主人公は、次第にその事実に気がついていきました。
そしてとうとう、自分が死んで幽霊になってしまったことを悟ったのです。
自分だけど自分ではない。そんな不思議な感覚を味わった主人公の心境を表現した部分です。