育てたMAMAとは?
歌詞中に登場する「EGO-MAMA」という表現。
実はこの楽曲を作詞作曲したDECO*27さんが『エゴママ』という楽曲も制作しているのです。
結ばれた恋人同士の関係性を描いている楽曲なのですが、この歌詞に通じるものがあります。
ぜひ合わせて聴いてみてくださいね。
ここでは「わがまま」という言葉に置き換えても問題ありませんので、そのように考えていきましょう。
こんな自分を笑ってくれよ
さて、こんな風に2種類の解釈ができるこのパート。
最後には、大好きな相手に問いかける様子が描かれています。
幽霊になってもなお、好きな気持ちを抱き続け、相手のことを想っている主人公。
そんな気持ち、そんな行動が滑稽なものだと感じているようです。
それを「ピエロ」と表現し、自分自身で嘲笑しているのでしょう。
最後のルールと驚愕の事実
最後の1つは不思議なルール
メーデー 僕を暴いてよ
もう直終わるこの世界から
メーデー 僕と踊ってよ
最初からイナイと理解ってた?嗚呼
出典: ゴーストルール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
さて、主人公から相手に課される、最後のルールです。
それは、主人公が幽霊であるという事実をきちんと突き付けてほしい、という不思議なルール。
ここにきて、何故そのルール?と不思議に感じますね…。
しかしこの楽曲が面白いのは、最後に登場したルール。
主人公の想い人は、主人公が死んで幽霊になったことを知っていました。
むしろ主人公が受け入れるよりも早く、その事実を理解していたのです。
だからもう主人公の肉体がそこにない=イナイことを知っていた。
主人公はその事実に拍子抜けし、溜め息を漏らしています。
そもそも存在していたの…?
さて、この楽曲が面白くもちょっぴりゾッとするのは、ここも違った解釈ができるから。
主人公の好きな人が、最初から存在していなかったのだとしたら…?
存在しない好きな人と結ばれ、好きな人を残して死に、その罪悪感に押しつぶされながらルールを課していたのだとしたら…?
すべてが主人公の妄想の中でおこなわれていた、ということになりますね。
物語の最後で不敵に笑う主人公が想像できてしまい、ちょっぴりゾッとしました。
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