多くのアーティストとコラボしたアルバム「Soul to Soul」

日本はもちろん、世界各国のアーティストとコラボして完成したアルバム「Soul to Soul」

吉井和哉氷川きよしなど、数々の著名なアーティストとコラボしたことでも話題になりました。

全11曲の楽曲はすべて、聞き手に「勇気」や「生きる希望」を届けてくれる力にあふれたものばかり。

新型コロナウイルスにより先の見えない生活を送っている人、大切な人と会えずに孤独を感じている人……。

そしてウイルスの恐怖におびえる全ての人に聞いていただきたいアルバムです。

今回ご紹介する「Soul to Soul」は、アルバムのトップバッターとして収録されています。

伸びやかな声と豊かな感性を感じる歌詞が魅力のデュオ・コブクロとのコラボはなかなか想像できないもの。

つい聴き入ってしまう巧みなギターと合わさることで、両者共により魅力が際立つ曲となりました。

決して進むことをやめない主人公

不安をあおる状況

風の中 消えた残像
追いかけても届かない
闇の番人 月夜のBlack crows
ヘッドライトで塗りつぶせ

出典: Soul to Soul feat.コブクロ/作詞:小渕健太郎・布袋寅泰 作曲:布袋寅泰

これまで、夢を追い続けまっすぐに走ってきた主人公。

手に取るようにハッキリとしていた夢の姿は目の前から姿を消し、残像すらも残っていません

追いかけようと伸ばした手は、ただ虚空を掴むだけ。

夢だけを頼りに進んできた主人公は、どうすればいいのか分からなくなってしまいます。

真っ黒なカラスたちは、まるでこれからの未来が暗いものであることを示しているよう……。

不気味な鳴き声も相まって、「頑張ろう」という気持ちがどんどんと削がれてしまいます。

しかし、主人公はそんな「不吉の象徴」には負けません。

真っ白なライトで照らせば、黒いカラスも、辺りの不気味な雰囲気も消え去ってしまいます。

この身1つで勝負する

布袋寅泰【Soul to Soul feat.コブクロ】歌詞の意味を解釈!風が愛しい理由を読み解くの画像

裸の俺に会いに行く
理由なんかいらない
孤独が呼ぶ方の道を 照らせ

出典: Soul to Soul feat.コブクロ/作詞:小渕健太郎・布袋寅泰 作曲:布袋寅泰

他者からの目線を気にして、流行の服を身につけるのは一般的なことです。

それと同じように、誰かに良く思われたいがあまりに自分の気持ちを曲げてしまうこともあるでしょう。

しかし、それによって得られたものは、自分が本当に欲しかったものではないはず。

周りには受け入れられたとしても、十分な満足感を得られることはないのです。

そのためには、不要な衣類は全て脱ぎ捨て、裸のままの自分で勝負することが大切。

体1つで向かっていくことこそ、本来のポテンシャルを発揮することができるといえます。

これから主人公が進むのは、誰の助けを借りることもできない「孤独の道」そのもの。

「うまくいかないかもしれない」「傷つくかもしれない」と言い訳を並べている時間はありません。

ただ自分が感じるように、望むように、まっすぐに進んでいくだけなのです。

誰が何といおうとも

この瞬間にできることを

生きることの 刹那さに
魂の先を震わせ
回れ回れ 痛みと愛の
真ん中で笑え無情に

出典: Soul to Soul feat.コブクロ/作詞:小渕健太郎・布袋寅泰 作曲:布袋寅泰

人生が長いか短いかは、人それぞれで異なるものです。

しかし今この瞬間を大切にしなければならないのは、誰にとっても同じこと。

たった一瞬しかない「今」は、もう2度とやってくるものではありません。

それならば後悔しないよう、今できることを全力でやるだけなのです。

大きな目標や夢を追う道のりは、順風満帆にいくとは限りません。

時に痛みを感じることもあれば、誰かの愛に助けられることもあるでしょう。

その経験1つ1つが、「勇気」に姿を変えて主人公の背中を押してくれます。

主人公の表情は暗いものではなく、むしろこの先に待つ光を想像し晴れ渡っているはずです。

思い立ったらすぐに始めよう

何かが生まれる場所まで いつでも 道はない
壊しながら もがきながら 進め

ハートを包んでた タテマエを脱ぎ捨てて
自分 探してる 逃げ通せはしないから?

出典: Soul to Soul feat.コブクロ/作詞:小渕健太郎・布袋寅泰 作曲:布袋寅泰