ZOC-Zone of Control-
今回ピックアップするのは6人組アイドルユニットZOC(ゾック)です。
あまり耳慣れぬZOCという単語はオンライン・ゲーム用語を略したもの。
“Zone of Control(支配領域)”の頭文字を取ってZOCと名付けられています。
その中にありながらただならぬ存在感で業界をお騒がせしてるのがZOCなのです。
彼女たちの活動は2018年の夏に始まったばかりの新人といえる立ち位置に属しています。
さらにZOC名義でリリースされているのは2019年6月現在でシングル1枚のみ。
MVではタバコを吸っている女子までいる始末です。
それなのになぜZOCはここまでのプロップスを得ているのでしょう?
『クソカワパーティ』発表時に始動?
アー写をご覧いただければ一目瞭然ですがメンバーの1人はあの大物アーティスト。
“超歌手”として炎上上等で自身の内面をさらけ出しまくっている大森靖子さんです。
ZOCファンの方には常識となっていますがZOCは大森さんが2018年に活動を始めたアイドルグループ。
起源は2018年に発表された『クソカワパーティ』というアルバムまで遡ります。
同作には実は『ZOC実験室』という楽曲が収録されておりMVも公開されているのです。
そのMVにはZOCの始まりの瞬間が克明に記録されています。
実際に『ZOC実験室』のMVを見てみましょう。
結成当初、7人組だった?
シンガイアズによる攻撃的なバンド演奏。
さらに大森さんによる狂気の一歩手前まで表現が追及された楽曲はすぐさまアイドル界に旋風を巻き起こします。
メンバーは大森さんが審査員を務めるミスiD出身者が揃うため容姿も非常に端正です。
しかしサムネ画像でもお分りの通り結成時には7人組として活動していたZOC。
実は活動発表が公開されたすぐ後、オリジナル・メンバーの1人が脱退しているのです。
一時は活動を継続するか死ぬほど悩み抜いた大森さんは目的遂行のため6人での活動を決意します。
ZOCの目指す世界
孤独を孤立させない
そもそも大森さんは生粋のアイドル愛好家として知られています。
しかしZOC結成時にすでに30代を迎えており、お子様もいる大森さんはなぜアイドルを選んだのでしょう?
実はZOCには大森さんの音楽家としての重要なテーマが隠されています。
「孤独を孤立させない」ことです。
女性アイドル愛好家であり、自身も同じ女性である大森さんはその業界の内情に矛盾を感じていました。
それは日本が古くから抱える男性優位主義的立ち位置です。
時には先生と生徒、時には親と子のようなプロデューサーとアイドルの関係性。
少女性を求められるアイドルという世界において年少者である女性たちは常に弱者として存在していたのです。
支配領域の拡張
大森さんは考えました。
どうしたら自我の出せない少女たちが自立できる空間を作ることができるのか?
その答えがZone of Control=支配領域の拡張というコンセプト。
すなわちZOCというアイドルグループの設立だったのです。
ここからはZOCを構成するメンバーをプロフと共に紹介していきます。
ZOC000-大森靖子
メンバーであり“共犯者”
1人目のメンバーはZOC000-大森靖子さんです。
イメージカラーはピンク。
その由来はおそらく以前に活動していたピンクトカレフというバンド名でしょう。
彼女はメンバー・プロデューサー・同志としてZOCに所属しています。
その立ち位置を一言で言い表したのが“共犯者”という概念です。
主な役割は楽曲制作、そしてまだ幼さの残るメンバーたちにとっての精神的支柱としての存在です。
デビューシングル『Family name/チュープリ』ではほぼコーラスに徹していました。