「とおりゃんせ」

「とおりゃんせ/パスピエ」は"ネオジャパネスク"な1曲!歌詞の意味解釈&コードが知りたい!の画像

パスピエのプロフィール

大胡田なつき(おおごだ なつき)ボーカル担当 
成田ハネダ(なりた ハネダ)キーボード担当  
三澤勝洸(みさわ まさひろ)ギター担当 
露﨑義邦(つゆざき よしくに)ベース担当
パスピエは四人組のポップロックバンドで2009年に結成されました。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A8_(%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89)

ポップな雰囲気の中にも和風の世界が広がっているのが特徴的。

しかし、個々の楽器のテクニックは非常にハイレベルパスピエメンバークラシックを土台に様々な音楽性に影響された世界は圧巻です。

ニューウェーブやテクノポップの雰囲気も感じられる「パスピエ」としか表現できないサウンドを奏でています。

1stアルバム「わたし開花したわ」をリリース時にはパスピエは有名ではありませんでしたが、ロングランのセールスを達成しました。

 作詞は常套句や故事成語やことわざなどを多用するスタイル。ヒップホップの歌詞や曲名を引用するスタイルの影響があるのかもしれませんね。

4枚目

「とおりゃんせ」は2013年10月27日にiTunes限定でリリースされた4作目の配信限定シングルです。

アルバム「幕の内ISM」にCD音源としては初めて収録されました。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A8%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%9B_(%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A8%E3%81%AE%E6%9B%B2)

 それでは「とおりゃんせ」の世界を見ていきましょう。

「とおりゃんせ」の歌詞とコード

深掘り

ディレイのかかったギターのイントロが耳に残ります。童謡の「とおりゃんせ」をモチーフにした世界をチェック!

ネオジャパネスクな世界とは?

炎天下 炎天下 つっ立って脱水症状
前代未聞の連鎖連鎖
はっとはっとしちゃうよあの子ハットトリックで
狙う矛盾あまのじゃく
あなたのせいだから なんてね

出典: とおりゃんせ/作詞:大胡田なつき 作曲:成田ハネダ

イメージ先行の歌詞のようです。元々パスピエは歌詞で物語を語るというよりも、言葉遊びや音で言葉を選ぶ傾向が強いのでこのような歌詞になったのかもしれません。

「はっと」と「ハットトリック」で韻を上手に踏んでいますね。

炎天下でのサッカーの試合の状況を歌っているような感じがしますが、おそらくそれはないでしょう(笑)。

歌詞の中に物語を見出そうとするのではなく、歌詞の言葉が紡ぎ出すイメージを感じる方がいいのではと、パスピエを聴く時には思います。

写真や映像のようなビジュアルのイメージを想像する感じですね。個人個人で歌詞を感じ取ればいいのではないでしょうか。

とおりゃんせ とおりゃんせ
道無き道ゆけ おお
とうりゃんせ 検問顔パス すなわち大成功

出典: とおりゃんせ/作詞:大胡田なつき 作曲:成田ハネダ

キャッチーなサビのメロディーで「とおりゃんせ」という言葉が印象的に聴こえます。

「人生というのは自分の道を開拓していくこと」を歌っているのかも。

検問を顔パスってどういう状況でしょうか。ワイロでも送ったのかもしれません(笑)。

どんな状況か詳細はそれぞれ個人の想像に委ねられる歌詞ですね。

想像の余地が多いということはそれだけ多くの人に受け入れられる歌詞ともいえます。

「とおりゃんせ/パスピエ」は"ネオジャパネスク"な1曲!歌詞の意味解釈&コードが知りたい!の画像

所在は猪口才な手口 マスキュリン
啓蒙思想で論破論破
曖昧じゃ辛い気休め程度でいいや 食らえお膳立てロマンス
あなたのせいだから なんてね

出典: とおりゃんせ/作詞:大胡田なつき 作曲:成田ハネダ

「マスキュリン」とはフランス語で「男性的な」という意味です。またメンズスタイルを取り入れたファッションのことを指すようです。

「論破論破」や「ロマンス」など色々な言葉が出てきますが、イメージがごちゃごちゃになって上手く解釈できません(笑)。

無理に歌詞に意味を求めようとしないで、音として言葉を感じるのもいいですよね。

とおりゃんせ とおりゃんせ
道無き道ゆけ おお
とうりゃんせ 絶対零度のあたしを連れ出して

出典: とおりゃんせ/作詞:大胡田なつき 作曲:成田ハネダ

ここの歌詞は閉じ籠もるあたしを連れ出してといっているような描写ですね。

自分で「自分の道」を歩きたいのにそれができないから誰かに助けを求めているという解釈でしょうか。

それとも、白馬の王子様の登場を待ち望んでいるのかも。