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桜の季節に聴きたい曲 buck number『春を歌にして』の画像

一躍有名となったbuck numberですが、 実はインディーズ時代にミニアルバムをリリースしています。

アルバム裏に記された「あなたが逃した魚は、こんなに大きくなりました」 というのはとても意味深ですね。

でも、彼らのことだけでなく、曲には様々なカップルに共感できる歌詞が たくさん詰まっていました。

その中でも今回は『春を歌にして』歌詞に追求してみたいと思います。

並木道のやわらかい風は あなたの手のひらみたいに
僕の左頬を優しく撫でて 甘い匂い残して消えてゆく

さよなら 二人で言い合って
それで一体何が終わったの?
この想いと伝えたい言葉が
行き場を失くしただけでしょう

出典: 春を前にして/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

春の穏やかな季節に、 さよならと告げたものの、何かしっくり来ていない 恋をしている二人の姿が見えますね。

今言えることは ”この想いと伝えたい言葉が行き場を失くしただけでしょう”

春を音にしたような声で もう一度僕を 僕の名前を
呼ばれたら何も言えないから
せめて泣かないようにしよう
強くなりたいと願う度に ひどく虚しい気持ちになる
強くなれたって その姿を
見せたくないのは まだあなただから

出典: 春を前にして/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

この二節は「僕」と「大切な人」の両方の気持ちにも感じられます。 別れを告げたのだから、”僕の名前を呼ばれたら何も言えない”

それだけまだ「大切な人」に想いが残っているのがわかります。 だから”せめて泣かないようにしよう”と決心します。

”強くなれたって その姿を 見せたくないのは まだあなただから”

前の歌詞を考えると確かに「僕」の気持ちとも 読み取れますね。でも「大切な人」も言葉と想い。

行き場を失くしている気持ち、お互いが強がっている気持ちが わかります。

桜の季節に聴きたい曲 buck number『春を歌にして』の画像

そうだね きっと時間の流れが
すべてを洗い流してしまうね
ならそれまで大切に持っておこう
想いも言葉も温もりも 涙も
忘れなければと思うほど胸の深くに刻みこまれるのは
それだけ想いが強いから そうゆう事にしておこう

出典: 春を前にして/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

どうにもできない感情や二人のこれからの答えを 時間の流れに任せてしまおう。

そうすれば、楽しかった思い出も悲しくて泣いたことも 胸の奥にしまい込むことができる。

それだけ二人の想いの強さが感じられる歌詞ですね。 大切な誰かと別れる辛さは、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

桜の季節に聴きたい曲 buck number『春を歌にして』の画像

会えないとゆう事より何より
悲しいのは君が僕に会えなくても平気ってゆう事

出典: 春を前にして/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

清水依与吏の作詞能力の凄さは、一組のカップルの情景、現在、 心情だけでなく、結論までを描がけていることです。

「君」はもう「僕」に会えなくても平気に考えれるほど 心が変わってしまったんですね。

今でも君に会いたいけど
会えない理由が山積みなだけじゃなくて
本当に大切にしなきゃいけないものに
気付き始めたから

出典: 春を前にして/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

女性としてはこの曲はどう捉えたらいいのか、凄く悩みました。

好きな人ができたのかな、それともずっと傍にいた「君」より夢や仕事を選んだのかな、と とても想像させられる歌詞になっていますね。

春を音にしたような声で
もう一度僕を 僕の名前を
呼ばれたら何も言えないから
せめて泣かないようにしよう

出典: 春を前にして/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

今、「君」の声を聞いたら、きっと何も言えなくなる。 それだけ「君」に気持ちがあることがわかります。

「君」に何かをすることはなくても、 せめて泣かないようにしよう。という「僕」の強がりにも感じられます。

もし、誰かの過ごした日々に、自分のことをそんな風に想って貰えるなら、 辛い別れを通り超えたら、きっと笑って想い出として振り返ることができると思います。

桜の季節に聴きたい曲 buck number『春を歌にして』の画像

連れていくよ
君の想い出と
この音を歌にして

出典: 春を前にして/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

生きていると様々な人と出逢うと思います。

それが学校での勉強で出逢ったり、社会人になって仕事仲間として出逢ったり、 そして誰かに恋をして、愛されることの喜びを知ったり……。

ですが、歳を重ねるにつれて想い出をずっと持ち続けることって難しいと思います。 出会いの度に塗り替えられていく。

それでも「僕」にとっては、 「君」の想い出を失うことをせずに、歌にしよう、忘れないでいようといった 愛情が伺えます。