5.「惚たる蛍」/Homecomings
2005年の『chatmonchy has come』に収録されている曲です。
Homecomingsは京都在住の4人組バンド。
2012年の結成以来、精力的に活動しているバンドです。
普段は英語で歌うことの多いバンドですが、「惚たる蛍」は女性の共感を呼ぶ歌詞が魅力の曲です。
普段歌わないタイプの曲を演奏するというのも、お互いのファンにとって興味深いところだと思います。
6.「こころとあたま」/ペペッターズ
2014年にリリースされたシングルで、2015年の6thアルバム『共鳴』に収録されています。
今回のトリビュートアルバムはチャットモンチー側からのオファーの他、一般公募でも曲を募集しました。
この「こころとあたま」はその中から選ばれた1曲です。
ペペッターズは2011年結成、神戸出身の3ピースバンドです。
チャットモンチーの2人もうなるアレンジセンスが光る好カバーとなっています。
7.「バスロマンス (Inst.)」/YOUR SONG IS GOOD
2ndアルバム『生命力』に収録された曲です。
元々はシングルのカップリングでしたが、CMに使われたこともあり人気の高い曲です。
今回のトリビュートで唯一、ボーカルのないインストアレンジの曲となっています。
元曲のアレンジとはガラッと変わり、鍵盤ハーモニカが印象的な優しいアレンジになっています。
先輩バンドがお疲れさま、と声をかけているような温かさが感じられます。
8.「きらきらひかれ」/フジファブリック
2012年リリースのシングル曲で、アルバム『変身』に収録されています。
フジファブリックはチャットモンチーとは同じ事務所の先輩にあたる存在。
この曲も、先輩から後輩に向けてのはなむけのように聞こえます。
今回のトリビュート全体に言えることですが、チャットモンチーの曲を男性ボーカルが歌うことで歌詞の伝わり方など全く違って聞こえるのが興味深いですね。
タイトルの意味
前半8曲を一気にご紹介しました。
休憩の意味も込めて、今回のトリビュートアルバムのタイトルについてご紹介しましょう。
本当は、当初のアイディアでは『I Love CHATMONCHY』というタイトルだったそうです。
トリビュートアルバムはその対象のアーティストを好きな人たちが曲を提供するので、これはわかりますよね。
しかし、実際に出来上がってきた曲を聞いたチャットモンチーの2人はこう思ったのです。
「どの曲も「私の考えるチャットモンチーはこれだ!」と主張している」と。
そこでタイトルを『My CHATMONCHY』に変えたのだそうです。
以上、休憩おしまい。
それでは後半8曲をご紹介します!
全曲解説(後編)
9.「世界が終わる夜に」/集団行動
2007年リリースのシングルで、アルバム『生命力』に収録されています。
集団行動は元相対性理論の真部脩一が結成したバンドで、ボーカルはオーディションで選ばれた齋藤里菜。
2017年に正式に活動を開始したばかりです。
ボーカロイドのように淡々と歌うボーカルは橋本絵莉子とは違うスタイルです。
しかし、この曲の歌詞が持つシリアスさやダークさはより強く印象的になっている気がします。面白いですね。
10.「真夜中遊園地」/川谷絵音
アルバム『生命力』に収録された曲です。
ゲスの極み乙女の川谷絵音がソロでとして参加しています。
サウンドの雰囲気や歌い方が非常にセクシーなものになっていて、オリジナルにはない魅力が良く出ていると思いました。
11.「湯気」/Hump Back
2006年の1stシングル「恋の煙」のカップリングとして収録された曲です。
後にカップリング曲集『表情』にも収録されました。
Hump Backは2016年にデビューした3ピース・ガールズバンド。
ボーカルの林萌々子が最も影響を受けたのがチャットモンチーだと言います。
その愛があふれているような、完コピに近いカバーです。
アマチュア時代からカバーしていたであろうことが伝わって来ます。
Hump Backについてはこちらの記事が詳しいのでぜひ読んでみてください。