アイドル西城秀樹の20枚目シングル
西城秀樹さんの20枚目のシングルである【ブーメランストリート】。
作詞は阿久悠さん、作曲は三木たかしさんが担当されています。
西城秀樹さんの力強い歌声が、歌詞の熱をより表現している楽曲です。
【ブーメランストリート】のタイトルになっている「ブーメラン」は、投げると返ってくるもの。
そのブーメランを「あなた」に例えて歌われています。
そしてこの曲のアンサーソングとして1992年に「ブーメランストレート」が発売されました。
インパクトの大きいサビ部分
ブーメラン ブーメラン ブーメラン ブーメラン
きっとあなたは戻って来るだろう
出典: ブーメランストリート/作詞:阿久悠 作曲:三木たかし
楽曲が始まり、すぐにサビの部分が歌われています。
【ブーメランストリート】とタイトルにもなっているように「ブーメラン」がこの楽曲の主役です。
それは物ではなく、ある人物を指しています。
それが2行目にいる「あなた」です。
僕はあなたを求めているが、きっとあなたも僕を求めるのだという意味になるのでしょう。
また、この場面のポイントは歌詞だけではなく楽曲にあるのです。
そのポイントとは「ブーメランが回っている」ような表現がされているということ。
曲が始まってすぐに機械音のようなものが聴こえ、その音はどこかへ飛んで返ってきます。
そしてその音は曲中に何度も聴こえてくるため、ポイントといえるのです。
君を怒らせてしまった僕
どこかへ行ってしまう君
銀色のブーツがアスファルトを蹴って
あー あなたが駆けて行く
出典: ブーメランストリート/作詞:阿久悠 作曲:三木たかし
彼女が履いている靴が、どんどん僕から離れて行く。
つまり君がどこかへ行ってしまったのだと読み取ることができます。
上記のサビ部分で説明したように「ブーメラン」は返ってくるものです。
その様子を彼女と重ねている僕は、君がどこかへ行ってしまった状況にもかかわらず余裕があるのでしょう。
落ち込んでいる部分もありますが、それでも彼女が「返ってくる」と思っているのです。
タイトルの意味
ブーメラン ストリート
出典: ブーメランストリート/作詞:阿久悠 作曲:三木たかし
この楽曲の中で重要な歌詞【ブーメランストリート】が登場しました。
タイトルにもなっているこの歌詞は、君が辿った道を指しているのだと読み取ることができます。
「ストリート」を訳すと「道」という意味があるので、彼女の「往復した道」になるのでしょう。
往復したとなるのは、上記で説明したように君が返ってくるという確信があったからです。
僕らの邪魔をするように
人ごみはジルバを踊っているようで
あー あなたをつつみこむ
出典: ブーメランストリート/作詞:阿久悠 作曲:三木たかし
「ジルバ」というのは男女が踊る社交ダンスのことです。
このダンスは大きく動くようなものなので、行き交う人々がその様子に見えたのでしょう。
そのため、1行目の歌詞は人の動きの波を表現しています。
そして2行目にあるように、その波が君を連れ去って行くのでしょう。
まるで僕らの邪魔をするように思えるほど、君が人の波に揉まれているのです。