井上陽水 コンサート2017 ″Good Luck!″

4月8日、福島いわき芸術文化交流館でのコンサートを皮切りに、6月25日の山口県周南市文化会館まで22本のコンサートを走りきります。

1969年のデビュー以来、創作活動が半世紀近くになると、ファンも自然と親子何代にわたってとかになるものです。

それに加え、陽水の世代を越えた音楽性というものがそうさせるのかもしれません。意外に若い世代にも受け入れられているのです。

番組の作り手に陽水のファンなどがいて、挿入歌やCMソングに陽水の楽曲が使われたりすることで、初めてではない音楽となっていくのでしょう。

また、若い世代に受けているアーティストが彼の楽曲をカバーなどしていると、それが好みに反映されることは確かです。

そういうわけで、世代を越えて井上陽水は愛されているのでした。

井上陽水 コンサート2017秋 ″Good Luck!″


タイトルにある通り、コンサート2017秋″Good Luck!″は10月3日、埼玉県大宮ソニックシティを皮切りに最終日である12月3日の東京国際フォーラムまで全13公演を行いました。

東京国際フォーラムでのコンサートは

コンサートは『井上陽水 コンサート2017秋 Good Luck!』は、12月3日、東京国際フォーラムで幕を閉じました。最終公演ともなると、アーティストの気合いというものも違うのでしょうかね。

千秋楽だなーくらいのホッとした感じはあるのかもしれません。コンサート会場によってオーディエンスに受ける歌なんかも違ってくるのでしょうか。セットリスト見てみましょう!

最終日 セットリスト

ざっと見渡すと、ほとんど知っている楽曲の中に、これは!というものがありますか?

01 この頃、妙だ
02 Pi Po Pa
03 フィクション
04 青空、ひとりきり
05 Make-up Shadow
06 お願いはひとつ
07 My House
08 なぜか上海
09 ワインレッドの心
10 女神
11 瞬き
12 帰れない二人
13 神無月にかこまれて
14 Just Fit
15 コーヒー・ルンバ
16 とまどうペリカン
17 夜のバス
18 愛されてばかりいると
19 氷の世界
20 結詞

出典: https://twitter.com/inoueyousui_tc/status/937307763792736256

アンコール

21 アジアの純真
22 夢の中へ
23 傘がない

出典: https://twitter.com/inoueyousui_tc/status/937307763792736256

セットリストはコンサート2017″Good Luck!″とほぼ同じ内容となっています。私はオープニングを飾った曲、『この頃、妙だ』、『Pi Po Pa』が気になったので解説しますね。

『この頃、妙だ』

バレリーナ
井上陽水
FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC.

『この頃、妙だ』は1983年12月5日リリースの井上陽水11枚目のオリジナルアルバム『バレリーナ』の中にある1曲。全9曲収録で、この楽曲は5曲目に当たります。

アルバムカバーがヤバイ感じです。中世のヨーロッパの雰囲気が漂う絵画、バレリーナはその中央の女性らしいのですが、あられもない大股開きでそれも足を挙げて座っているのです。

『Pi Po Pa』

ハンサムボーイ
井上陽水
FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC(BMG)(M)

『Pi Po Pa』は1990年10月21日リリースの自身13枚目のオリジナルアルバム『ハンサムボーイ』の1曲です。その冒頭を飾る楽曲で、編曲にはYMOの細野晴臣が名前を連ねています。

贅沢ですが、この楽曲も歌詞を見れば時代を感じざるを得ません・・・・・・プッシュ式電話のダイヤルを押したときの音をタイトルにしているのですが、いやー、1990年代を色濃く出しているのです。

陽水の楽曲は古いものでも明らかに時代を感じさせるものは少ない中で、『Pi Po Pa』は時代がすぐに分かるという点で、かえって古さを感じさせるものだと思いました。

そんな時代があったなー、という”時間の共有意識”がまた良いのですけどね・・・・・・。

″Good Luck!″コンサートレポ