バンドにとって初めてのライブ盤。

4thアルバムツアーで、初の日本武道館公演などの音源を収めています。

ボーカルとコーラスの差し替え、演奏などのオーバー・ダビングが一部に施されましたが、臨場感はそのまま。

「IMAGE DOWN」の曲中MCライブハウス武道館へようこそ」のフレーズは、あまりにも有名です。

壮大かつ荘厳なオープニングSE「PROLOGUE」が響き渡り、悠然と幕を開ける本作。

「BAD FEELING」のイントロにリズム楽器が重なった瞬間から、洪水のようなビートが押し寄せます。

ステージにおける楽曲の再現性を意識したアレンジは、タイトでスピーディー。

あまりにも鋭いカッティングと、空間系エフェクターを駆使したギターサウンドも斬新でした。

当時の彼らは、まさにロックシーンの頂点に駆け上がろうとしていた時期。

そうしたバンドに特有の「熱」を感じられる、稀有なライブアルバムです。

「ライブアルバムは売れない」という、当時の音楽業界の定説を覆したことでも知られています。

CD、LPレコード、カセットテープを合わせての限定10万枚は即完売

中古市場では高額のプレミアムがつき、多くのファンが喉から手が出るほど欲しかった1枚でした。

解散後の1989年、待望の再発。

2012年には、日本武道館でのセットリストをそのまま収めた「NAKED」がリリースされました。

【BOOWY/おすすめアルバムランキングTOP10】伝説のライブアルバムも登場!あの頃をもう一度の画像

第2位

INSTANT LOVE(1983)

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氷室京介(当時は狂介)、布袋寅泰、松井恒松、高橋まことの4人で作り上げた2ndアルバム

ファンクやレゲエ、ダブ、プログレ、テクノの要素を取り入れた音楽性は劇的に変化します。

むき出しの怒りを抑えた歌詞も、内面性を高めた詩的なアプローチに。

荒削りな面も残るサウンドは、前作より鋭さを増しています。

希望と絶望が繰り返される現実を、シニカルな視線で見詰める。

彼らの作品の根底にあるスタンスが、最もピュアな形で表現されたアルバムです。

BUCK-TICKギタリスト・今井寿も、本作から受けた影響を公言しています。

マイナー・メロディアスの「FUNNY BOY」は、新宿有線で1位を獲得。

TEENAGE EMOTION」「LONDON GAME」の曲間の処理も絶妙です。

第1位

JUST A HERO(1986)

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バンド人気が本格的に高まり始めたのは、この4thアルバムがきっかけ。

リリースと同時に、チャートの上位に登場します。

空間系エフェクターを大胆に駆使したギターから次々と放たれる、あまりにも独創的なリフ。

ファンクからエスニックまで、さまざまな音楽の要素をフレキシブルに組み込んだ、革新的なビート

エモーショナルでポップなメロディーを引き立てる、表現豊かなアレンジ

ウィリアム・バロウズのカットアップ手法を思わせる、文学的でアバンギャルドな歌詞

ポピュラリティーと芸術性を高いレベルで両立させたのが本作です。

ビートロックという音楽スタイルの確立にも貢献し、多くのフォロワーを生み出しました。

バンドの最高傑作というだけでなく、のちの日本のロックシーンにも多大な影響を与えた名盤です。

アルバムに収められた「わがままジュリエット」を、先行シングルとしてリリース。

ストーリー性あふれる、彼らにとって初の本格的なビデオクリップも話題になりました。

EXTRA EDITION(番外編)

ORCHESTRATION BOØWY(1989)

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バンドが残した珠玉の楽曲を、オーケストラでよみがえらせたアルバムです。

ゆったりと流れる、美しくも切ない響き。

1つの時代の終わりを静かに告げるエピローグのようにも思えました。

しかし、時が流れても、彼らの音楽は決して「終わり」を迎えませんでした。

解散後も、さまざまな作品が世に送り出されます。

本作もその1つですが、明らかに他の作品と違う点があります。

ロックの楽曲をオーケストラのハーモニーに委ねることで、「ビートの鎧」を取り払ったこと。

それにより、素の旋律が持つ絶対的で普遍的な美しさを、鮮やかに証明してみせたということです。

BOØWYをもっと知りたいなら

OTOKAKEライターの感性と考察に、思わず納得!

世のギタリストたちを魅了し続ける「BAD FEELING」のリフの弾き方を解説した記事も。

ぜひ、ご一読ください!

1980年代、たった6年間の活動で後に生まれてくるバンドに大きな影響を残した伝説的ロックバンドBOOWY。いまだにファンが絶えることなく安定した人気を誇るBOOWYの人気曲・名曲をランキングで発表します!

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