程よいスピード感のあるナンバー『オワラセナイト』
フレデリックは2014年9月にメジャーデビューを果たした日本のバンドで、徐々に注目度を上げているアーティストでもあります。
バンド構成はボーカル兼ギターの三原健司とベースの三原康司、ギターの赤頭隆児、ドラムスの高橋武の4人。
名前からも分かるように三原健司と康司は兄弟ですが、二卵性双生児でもあります。
バンド名のフレデリックは絵本のキャラクターからとっており、バンドのマスコットキャラクターのフレデリッ君のデザインも同様のモチーフとなっています。
フレデリックの特徴は、80年代を思わせるサウンドに今風のテイストを組み合わせた斬新な音楽。
そこに独特の言葉回しを歌詞に組み込んで、個性豊かな楽曲に仕上げています。
そんなフレデリックが2015年5月にリリースしたアルバム『OWARASE NIGHT』は、全7曲収録で彼らの知名度を上げた作品の一つ。
中でもアルバムとタイトルに似せたナンバー『オワラセナイト』は、MVの話題性もあり大きな注目を集めました。
フレデリックらしいレトロポップなサウンド
フレデリックの『オワラセナイト』は、ギターサウンドで刻むリズムで一気に惹き付けます。
全体的には80年代風のポップさを出しつつ、ベースサウンドをさりげなくプラスして重みを持たせているのがポイント。
そこにボーカルの三原健司の独特の歌いまわしが効いて、フレデリックにしか作れない楽曲に昇華しています。
シングル『オワラセナイト』のMVをチェック
フレデリックが生み出すナンバーの独創性もありますが、MVの独特な世界観も見もの。
『オワラセナイト』のMVが、どんな仕上がりなのかも気になりますね。
同ナンバーのMVを手掛けたのは映像作家のスミス。
これまで彼はフレデリックの数々の楽曲MVを手掛けており、その一つが『オワラセナイト』です。
MVではカット割りを用いてフレデリックのメンバーが登場。
そこに白い衣装と黒い衣装を着た女性が、それぞれダンスを踊っています。
ダンスは腕を中心に動かす比較的簡単なものですがピタリと動きを合わせており、2人の女性が無表情なのも目を惹き付けます。
出演している2人の女性は何者?
『オワラセナイト』のMVで淡々と踊る2人の女性、見れば見るほど気になってきますね。
黒い衣装をまとって髪を下ろしている女性は兎丸愛美(うさまるまなみ)で、雑誌などのフォトグラフを中心にしたヌードモデルです。
白衣装でお団子頭の女性は読者モデルとして活動している、あわつまい。
主にZipperなどの読者モデルをしており、普段は古着やのショップ店員をしているのだとか。
フレデリックのMVは『オワラセナイト』に限らず、2人の女性が登場することが多いです。
同ナンバーでも変わらない演出で、独特な世界観を表現しているんですね。
『オワラセナイト』の歌詞を紐解く
サウンドによって、比較的アーティスティックな表現を得意とするフレデリック。
『オワラセナイト』の歌詞にはどんな意味合いが込められているのか、早速チェックしていきましょう。
歌い出し
終わらせないと
なにもはじまんないからもったいない
終焉最終回Show timeで宴さぁパーティーだ
踏み出さないと
なにもはじまんないから終わりもない
純情感情線外回りで踊れさぁ
出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=2800564
歌い出しから、いきなりナンバータイトルのフレーズが目に飛び込みます。
まるで「新しいことを始めるなら、まずは今抱えているものを解決させなきゃ」と言っているようです。
その次のフレーズでは「何かを始めるには、一歩を踏み出す勇気が必要」と悟っているようですね。
そこにフレデリックらしい言葉遊びを歌詞に盛り込んで、深みのあるフレーズに緩さを出しているのがポイントです。
サビ
終わらせないと 終わらせないと
終電感情線外回りに間に合わないよ
間に合わないよ 間に合わないよ
終焉最終戦争の夜に
さっさとオワラセナイト
出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=2800564