3rdシングル「Voice」はバンド初のドラマタイアップだった
今回紹介するのは2013年8月21日にリリースされたandropの3rdシングル「Voice」です。
2013年に放送された日本テレビ系のドラマ「Woman」の主題歌にもなったこの曲。
これは彼らにとって初となるドラマタイアップでもありました。
お茶の間のテレビから毎週曲が流れるというのは、彼らの目指す「聴く人の生活に寄り添うような音楽」に大きく近づく一歩。
バンドにとってもそのことから思い入れが残っているのではないでしょうか。
内澤の産みの苦しみを打開させたのは
ドラマタイアップにも決まりとんとん拍子かと思いきや、この曲を作るにあたっての「産みの苦労」もあったそう。
andropのアルバム『one and zero』は、内澤にとって達成感を持つものとなり、その達成感からツアーが始まるでの期間、曲が書けなくなった。今までの音源でやり尽くして、新しさのないものを世に出すのは納得がいかなったことがあった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Voice_(andropの曲)
前年にリリースしたアルバムで出し切っていたということもあり、自分の中から新しいものが出て来ず苦しんでいたようですね。
ほとんどの作詞作曲を手掛けているのはVo,Gtの内澤崇仁。
同じ人間が作るのですから、楽曲が増えていけば新鮮味がなくなってしまうことだってあるでしょう。
手法的には自分の中のものは出し尽くしてしまっている…ではどうするべきなのか。
それを打開したのは、彼がステージに立ったときに感じた気持ちからだったそうです。
ステージに立ってみると、「ここにいるのは自分たちの力じゃなくて、お客さんの力」と感じ、「お客さんと自分たちの間に壁がない、一緒になって歌えるような曲を作りたいな」という気持ちになった
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Voice_(andropの曲)
アーティストにとって音楽は聴く人が居てこそのもの。
聴く人に寄り添ったその気持ちが、彼の中にまた曲を湧き上がらせたのでしょうね。
オーディエンスとの一体感を湛える楽曲とMV
作りこまれたサウンドが物語るもの
近未来的なシンセとギターサウンドを掛け合わせたそれはまさしく新時代のロックと言ったイメージ。
今となっては珍しくない手法ですが、andropにとってこれも当時初の試みだったとのこと。
光が差してくるような前向きなイメージが、楽曲を作るときに抱いていた「聴く人への想い」を表しているかのようです。
繊細に作りこまれたサウンドはもはや彼らにとっては毎度のこと。
ギター一つの音を決めるのにも、何十本も弾き比べたり、アンプやマイク、弦やピックに至るまでとことんこだわるんだとか。
これでもかというほど徹底的なその様子は、彼らがここまで成り上がったことも頷かせますね。
楽曲の内容にリンクするドラマ「Woman」はどんな話?
前述の通り「Voice」はドラマ「Woman」の主題歌にも選ばれました。
これは単にタイアップというだけではなく、楽曲に込められたメッセージもドラマの内容と合わさってより強くなるものだとのこと。
そうなると、歌詞を見ていく前に「Woman」がどんな物語なのかを知っておいた方が良さそうですね。
これに対して内澤も次のようにコメントを残しています。
日々生きていく中で、辛いこと、悲しいことがある。そして今もそんな思いをしている人がいます。人生と懸命に向き合っている人が、心を奮い立たせられるよう、希望の光を感じられるよう、そんな思いを込め制作しました
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Voice_(andropの曲)
楽曲に込められているのは「懸命に生きる人に対しての応援のメッセージ」といったところでしょうか。
コメントを見ていよいよドラマの内容も気になって来ますね。
ここから少しドラマ「Woman」の世界に触れていきましょう!