たったひとつ残された花
忘れてしまう前に花描け
今日も一人また夜が来て
誰もいない部屋で眠る
その温もり、僕に残して
馬鹿みたいに愛は花もたせ
この部屋にもまた春が来て
貴方のいない街を生きる
その温もり、僕に残して
僕にひとつ、花を残して
言葉だけをずっと待っている
夕焼けをじっと待っている
出典: 花人局/作詞:n-buna 作曲:n-buna
彼女が僕に花を残していったのは、彼女なりの優しさの現れだったはずです。
自分がいなくなることで、主人公の日々が暗くよどんだものにならないように……。
別れを選んだとはいえ、彼女もまた、主人公のことをまっすぐに愛していたのです。
大切な人がいなくなっても、変わらずに明日はやってきます。
それと同じように、長く感じる冬もいつか終わりを迎え、春がやってくるのです。
いつまでもふさぎこんでいないで、顔をあげてほしい。
そんな願いを持った彼女は、自分の身代わりのような「花」に想いを託しました。
そして主人公が顔を上げた今、その真意に気がつくのです。
まとめ
あるカップルの「別れ」というよくある出来事を取り上げた「花人局」。
しかしそこに恨みや憎しみといった感情は存在せず、ただひたすらに静寂と悲しみが流れています。
同じく大切な人を失った主人公を描く「心に穴が空いた」も、痛いほどの悲しみに溢れた曲。
まるで本当に穴が空いたかのような胸の痛みは、決して埋まることはありません。
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また、ヨルシカの作詞作曲担当・n-bunaが歌う「Silence」にも注目です。
アニメの世界観を映し出しながら、横にいる大切な人を守りたいと願う純粋無垢な歌詞。
自分にとっての大切な人を思い浮かべれば、曲の世界に引き込まれること間違いありません。
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日常の中の些細な出来事からも、流れる感情の起伏を読み取って歌にするヨルシカ。
心の痛みに注目しがちな「別れ」の中にも、主人公たち2人の感情が色濃く描かれています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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