「彼の落書き」の収録アルバム「暁のラブレター」
「彼の落書き」が収録されているアルバム「暁のラブレター」は2003年にリリースされた、aikoにとって5枚目のアルバムです。
このアルバムにはタイトルとおり、aikoが実際に明け方に書いたラブソングを中心とする13曲の楽曲が収められています。
また、このアルバムタイトルには、次のような思いも込められているとのことです。
女子が深夜から明け方に書いた手紙は、朝になって読み返してみると到底送付できるような内容ではないことが多い。これは夜一人で部屋に居ると、思いが高まったまま内容がまとまらずにラブレターを綴ってしまうから。しかし、そんな言葉こそが自分の本当の気持ちだ。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/暁のラブレター
まだ薄暗い日の出の前の時間に、熱い感情を込めて作られた全13曲が収録されたアルバム。
最大のヒットとなった2枚目のアルバム「桜の木の下」、3枚目の「夏服」に次ぐ52万枚のセールスを記録しました。
まさに、世の中にaikoの魅力が定着したタイミングでリリースされたアルバムでした。
アルバムの中でも特別なポジションにある楽曲
「彼の落書き」は2曲めに収録されています。
アルバムはトーンを落としたピアノソロのイントロを持つバラード「熱」で始まり、そのアウトロから途切れることなく「彼の落書き」に入ります。
生演奏のワンシーンで構成されているシンプルなPVと思って見ていると、実は、服装や照明が切り替わる複雑なカットを持ったPVであることがわかります。
このアルバムからは「蝶々結び」、「アンドロメダ」、「えりあし」の3曲がシングルカットされています。
歌詞がすごい
C/D C B7
今日もやっぱ連絡はない
Em A7 C/D
きっと忙しいんだと思ってみたり
C/D C B7
とうていクリア出来ないゲームを
Em A7 C/D
願掛けするつもりでチャレンジしたり
CM7 Bm7 Am7 GM7
明日こそは電話のベルが
CM7 Bm7 Am7 C/D
大きな声であたしの事呼び出します様に
出典: 彼の落書き/作詞:AIKO 作曲:AIKO
来ない電話を待つ
誰かからの連絡を待っています。
「今日もやっぱ」なので、最後に話してから数日経っているのでしょう。
「きっと忙しいんだ」と普通の理由を自分に言い聞かせるのは確証は持てないから。
そして、ゲームで願掛けをします。
連絡は来るわけがない。そう思っているのが本音なんだけど、自分では認めたくない。だから、ゲームにゆだねてしまう。
しかも、選ぶのは無理ゲー。絶妙な表現です。
私も「名前を10回噛まずに言えたら電話が来る」や「電話が来るまで夕飯は毎日カレー」など、願掛けを考えてみました。
しかし、「クリア出来ないゲーム」というのは、出来そうだけど出来ないこととして、すごいバランスです。
落書き
タイトルは「彼の落書き」ですが、一番盛り上がるこの部分にようやく「落書き」が出てきます。
CM7 B7 Em7 A7
落ちぬ取れぬ消えぬあなたへの想いは正に
CM7 Bm7 Dm7 Dm7/G G
体中の落書きみたい
CM7 B7 Em7 A7
こすって赤く腫れてしまうから今すぐ
CM7 Bm7 Dm7 Dm7/G G7
その手でぎゅっと強く包み込んで
出典: 彼の落書き/作詞:AIKO 作曲:AIKO