プロポーズ会場となる公園に向かう途中、決め台詞をリフレインさせていました。
このサビのフレーズが、主人公のプロポーズの言葉なのです。
1行目から2行目中盤までで想いを伝え…
「どうか、永遠にそばにいてください」というストレートな言葉で想いを届ける。
なんともニクい演出です。
このような言葉が出てくることからも、2人の関係性はとても幸せに満ちたものだったことがわかります。
曲中ではこの決め台詞が英語になっていて、かなり早口で流れますが、これにも意味がありました。
それはおそらく照れ隠しだと思います。
主人公は普段このようなキャラではないのでしょう。
しかしここぞとばかりに決めようとしている決意の表れがこのストレートな言葉なのです。
とはいえ、やっぱり恥ずかしい…
そんな微妙な心情を音楽的に表現しているのだと思います。
この曲の作詞作曲にはどちらもyasuさんがクレジットされていることからにお気付きでしょうか。
男心をよくわかっているyasuさんならではの演出というわけです。
自分の弱さを受け入れることができた理由
「君」の存在の大きさ
恋や愛をばかにしてた 僕だから
自分の弱さ 知らないままに ただ"強さ"はきちがえてた
すべて 無駄にしてきたからこそ
迷わず歩ける 君がいるならどんな壁も乗り越えて
出典: シルビア/作詞:yasu 作曲:yasu・you
主人公が「君」を人生の伴侶に選んだ理由。
それがこの部分の歌詞で語られています。
上述の通り、主人公はストレートに想いを伝えるタイプではなかったのでしょう。
そしてこの歌詞からも、どちらかといえば古風なタイプだったことが伺えます。
素直に想いを伝えることの素晴らしさと大切さを教えてくれた人。
それが、他ならぬ「君」だったのです。
自分の心情や人との接し方、恋愛観を変えることは容易なことではありません。
しかし、それを自然に軌道修正してくれたことが、主人公にとって新鮮な驚きだったことでしょう。
自分ひとりでは、そんなことに気付くことすらできなかった。
主人公にとって、「君」という存在の大きさが伺える歌詞になっています。
これから共に歩いて行こう
そしてプロポーズの場所へと
今は、、、
シルビア 僕と君の白い翼まだ小さいから
シルビア 僕の手離さないで Let's, Let's just fly away to the sky.
出典: シルビア/作詞:yasu 作曲:yasu・you
ここまで出てきたサビと同じフレーズを繰り返した後に続く上記の歌詞。
約束の公園に到着するまでもう少しといったところです。
待ちに待った瞬間はもう目の前。
高鳴る鼓動は一歩一歩公園に近付くにつれて大きくなります。
そして、もうすぐ「君」に会って将来の契りを交わすというその寸前。
想定していなかった言葉までもが心に溢れてくるのでした。
それも含めて自分の想いであり、願いであり、本心です。
そんな想いのひとつひとつも掬い上げながら公園へと足を踏み入れていきました。
これからどのような空を2人で駆け巡るかわからないけれど「君」となら大丈夫だという確信。
その確信が主人公の足取りを力強いものにし、この後見ることができる「君」の笑顔が背中を押します。
この先長い人生を、大切な人と共に歩んでいくためのターニングポイントを今まさに迎える主人公。
2人の将来に幸あれ!
そう思わずにはいられないストーリーになっているのがこの『シルビア』の歌詞の世界なのです。
これで、この曲の歌詞に対する独自の解釈を終わります。
まとめ
胸を熱くさせるほどに純粋な愛の形を表現した『シルビア』の世界、いかがでしたか?
プロポーズを経験した人も、していない人も、この状況を思い描いてトキメキを覚えたことでしょう。
人生における幸せな瞬間を切り取って、疾走感のある楽曲に乗せてここまで鮮明に表現する力。
男女間の心の微妙な変化や揺れ動きの描写に長けた、Janne Da Arcならではの楽曲になっています。
そんなJanne Da Arcが誇る、セツナソングの代名詞とも呼べる1曲をご紹介しましょう!
【ご紹介】感動の1曲『DOLLS』
アコースティックギターのバッキングから入るこの曲は、切なさが染み渡るミドルテンポの名曲です。
ボーカルのyasuさんの歌い方も涙を誘いますし、サビで想いを一気に畳み掛ける辺り、胸が締め付けられます。
そんな名曲の解説をした記事をご紹介します。
下記のリンクからご覧ください。
【DOLLS/Janne Da Arc】歌詞が実話って本当?真剣に意味を考えてみる!ギターコードあり - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
切なく淋しげなメロディーが心に響く「DOLLS」は「Janne Da Arc」の名演の一つです。「曲は良いけど歌詞に共感が持てない」という方にもぜひ読んでいただきたい!ただ実話を元にしたというだけではなかったのです。
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