歌詞に散りばめられたこだわり
「黒光りするタンク」と「跳ねるテール」
キックスタンドを蹴り上げて
胸のビートが騒ぎ出す
黒光りするタンクに
強気なあの娘の瞳映して
跳ねるテールももう
不安なんて言葉は知らずに踊ってる
出典: BLACK BEANZ/作詞:TAKAHIRO 作曲:TAKAHIRO,亀田誠治
メガヒット作の「HiGH&LOW」シリーズで雨宮兄弟を演じたTAKAHIRO。
バイクで登場するシーンは同性から見ても憧れてしまいました。
自身もバイクをこよなく愛するというTAKAHIROの素顔が見える「BLACK BEANZ」の歌詞。
「キックスタンドを蹴り上げて」
キックスタンドとはバイクが倒れないようにサイドに付けられたスタンドです。
鮮やかにスタンドを蹴り上げて走り出す雨宮兄弟を想像してみましょう。
「黒光りするタンクに」
クラシックなオートバイは前部のメーカーロゴが入る部分がガソリンタンクになっています。
カスタムバイクでもっともこだわりの出るパーツです。
タンクをメタリックブラックにペイントしたクラシックバイクは不良少年の憧れ!
「跳ねるテール」
テール=尻尾の意。バイク最後部のランプやナンバープレートが付いている箇所のことです。
テールを跳ね上げるほど荒々しい運転をするルードなTAKAHIRO。
「BLACK BEANZ」は随所にバイク乗りの共通言語を散りばめた非常に男臭い歌詞に仕上がっています。
70'sナナハンの拭きあげたシートにエスコート
乱れた髪を撫で付けて
照れ隠しのサングラス
70's ナナハンの
拭きあげたシートにエスコートしたら
ROCK'N ROLL がもう
自由と夢とキミだけを乗せて走り出す
出典: BLACK BEANZ/作詞:TAKAHIRO 作曲:TAKAHIRO,亀田誠治
TAKAHIROが相当なバイクマニアであることが伺える「BLACK BEANZ」。
例えば「70's ナナハンの拭きあげたシート」という一節に注目してみましょう。
ナナハンとはバイクマニアが使う用語で750ccの大型バイクを指します。
70年代、大型バイク市場は高級外車が席巻していた時代です。
そんな中HONDAが開発したCB750FOUR(通称フォア)は高級外車を超えるスピードを記録。
世界中のマニアにたちまち噂が広まりますが後継モデルを残し現在は製造終了となっています。
ナナハンという呼び名を世界に広めたCB750FOUR。
現在はオークション価格が1000万を軽く超えるプレミアムモデルです。
1984年生まれのTAKAHIROにとっては古い時代の話ですが相当に思い入れのあることが伺えます。
最高のマシンを用意したのは大切な君をエスコートするため。
照れ隠しにいつもかけてるサングラス。
TAKAHIROにとっては最高のマシンも「大切な君」を楽しませたる舞台装置なのです。
なんて古風でロマンチックなんでしょう!
「BLACK BEANZ」は亀田誠治との共作曲
ロカビリー調の楽曲の構想はあるが確信が持てないTAKAHIRO。
もっとも信頼できる人物に相談を持ち掛けます。
それが東京事変、Bank Bandのベーシストとして知られる亀田誠治でした。
亀田誠治は椎名林檎の華やかなデビューの裏方に徹した敏腕プロデューサーでもあります。
数えきれないほどのヒット曲を手掛けてきた亀田誠治から見てもその構想は的確でした。
充電期間TAKAHIROが最初に構想したのは「Eternal Love」のようなバラードのみの作品でした。
しかし亀田誠治とのディスカッションで1年を通して聴いてほしいなら、と現在の構成に変更。
「BLACK BEANZ」はTAKAHIROと亀田誠治の共同作業で作られた曲なのです。
まとめ
EXILEで見せるイメージを覆すロカビリー風の楽曲「BLACK BEANZ」。
そこには初めて見せる素のTAKAHIROの姿がありました。
素敵な笑顔の裏側に男臭い一面を持ち合わせるTAKAHIROの内面を綴った「BLACK BEANZ」。
パフォーマーとして自分の殻を打ち破った彼は本業のEXILEに戻っていきます。
今後の活躍にさらに期待が膨らみますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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