BIGBANG初期の隠れた名曲
K-POP界を牽引
BIGBANGは韓国では2006年、日本では2009年にデビューしているので、K-POPの中でも古株。
そもそも2003年にドラマ「冬のソナタ」の大ヒットによって日本での韓流ブームが始まり…。
K-POPはBoA→東方神起・BIGBANG・2PM→KARA・少女時代→BTS・SEVENTEEN・TWICE…という流れ。
その前の90年代に、韓国ではH.O.T.などのアイドル第1世代が大活躍したわけですが…。
ともあれBIGBANG はK-POPの礎を築いたグループの1つと考えられます。
そのため他のK-POPアーティストから入ってBIGBANGにたどり着いた人もいるはず。
アルバム「BIGBANG」収録
要するにK-POPの古参ファンも、初心者さんもBIGBANG初期の名曲を改めて聴きたいですね!という話です。
彼らの過去曲を振り返るのにぴったりなのが「Bringing You Love」。
2009年発売のその名も「BIGBANG」というアルバムの収録曲です。
このアルバムには日本のメジャーデビュー曲「MY HEAVEN」、2ndシングル「ガラガラ GO!!」も入っていて…。
そのあいだに挟まれた隠れた名曲ということになります。
「昔に戻りたい」という思いにあふれた歌詞で、サウンドもちょっぴりオールドスタイル。
そんな「Bringing You Love」の世界観にどっぷりハマってみましょう。
失恋ソング…なの?
まずは「Bringing You Love」という曲の構成がこちら。
- イントロ
- 1番:Aメロ・Bメロ・Cメロ
- 2番:Aメロ・Bメロ・Cメロ
- 3番:ラップ・Dメロ・Cメロ
- アウトロ
1番と2番で同じ流れを繰り返しますが、3番でラップや新たなメロディーといった大きな展開があります。
1番・2番・3番ともに共通しているのがCメロ。「ミミミミ」の繰り返しが耳につくサビです。
全体的にちょいダサすれすれのオールドスタイルでキャッチーなサウンドになっています。
曲調も歌詞の世界観とリンクしている?と考えるとおもしろいでしょう。
イントロ
Hey wassup Japan!
It's BIGBANG
Love does not belong to me (anymore)
Love does not belong to me (anymore)
出典: Bringing You Love/作詞:G-DRAGON 作曲:JIMMY THORNFELDT
「Wassup?」は「What's up?」の短縮形です。
「日本のみんな調子はどう?さあビッグバンだよ!」といったところ。
ライブでファンを煽るようにイントロから掛け声を入れてきたわけですね。
続くコーラスを直訳すると「愛は(もう)私に属していない」となります。
意訳すると「(もう)愛は終わった」とか「(もう)愛はない」「愛は消えた」ということですね。
実はこのイントロのコーラス部分で、既に種明かしをしているのです。
要するに失恋ソングであると…。
ただ引っかかるのは「Bringing You Love」というタイトル。
こちらも直訳してみると「あなたに愛をもたらす」という意味になります。
主人公の男性はもう愛されていないとわかりながらも「あなたを愛する」状況のようです。
1番・Aメロ
I don't like いつも yo
Everyday が Slow yo
これから
I don't believe you anymore
そばにいるよ いつまでもずっと
永遠(とわ)に
あなただけを愛するよ
出典: Bringing You Love/作詞:G-DRAGON 作曲:JIMMY THORNFELDT
タイトルとイントロのコーラスで匂わされた世界観がいよいよ具体的になってきます。
「常に好きなわけじゃない」「時間が経つのが遅く感じられる」「もうあなたを信じられない」…。
まさに失恋状態といったネガティブな感情の吐露から始まるのに、続くのは<永遠の愛>。
意味がつながらないようにも受け取れますが、踏ん切りのついていない失恋状態は矛盾だらけなものでしょう。
ただ、男性と女性のあいだにはいったい何があったのでしょうか?
まだ詳細はつかめません。