AKB48チームAの「ただいま恋愛中」って?
AKB48の中には、チームA、チームK、チームBなどグループ分けがされているのはご存知の方も多いですよね。
なかでもかつてのチームAは前田敦子、篠田麻里子、高橋みなみなどのスター性、独創性の強いメンバーで構成された王道のアイドル路線チーム。
にもかかわらず、 2007年にチームAの公演として始まった「ただいま恋愛中」は、4ヶ月間という短期間で終わってしまいました。
とはいえ、人気が高い公演のためリバイバル公演や研究生公演など、現在に至るまで何度も公演が行われ、神公演としてCDやDVDも発売されているのです。
全曲が神曲と言われる、公演内で歌われた「ただいま恋愛中」。
テクノポップのクールなサウンドに秘めた甘い感情
"You say, "愛してる"
I say, "もっと! もっと!"
Everybody, "愛してる"
I say, "もっと! もっと!"
出典: ただいま恋愛中/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
クールなサウンドで始まり、セクシーさも感じる歌詞。
従来のアイドルの印象は、清純で可愛いものでした。
しかし、この曲はクールな女性のかっこよさやセクシーさを全面に出してきています。
愛されたい気持ちや衝動を、曲中で何度も繰り返しますが、歌詞とは裏腹にサウンドは甘いメロディーではありません。
強がりや素直になれない心にフォーカスを当て、複雑な感情を浮き彫りにしている一曲と言えるでしょう。
「ただいま恋愛中」の歌詞を紐解く
恋愛中は、他に何も考えられないくらい幸せな気持ちになったり、息も出来ないくらい苦しくなったり、浮き沈みを繰り返しますよね。
自分で自分の感情や行動がコントロールできなくなるのが恋。
目の前にある幸せを感じつつも、誰も知ることのない明日のことを不安に思ったりしてしまうものです。
そんな気持ちをストレートな言葉で綴った歌詞。
女性からの共感だけでなく、男性目線で聞くと女性のいじらしい可愛さ、愛しさを感じるのかもしれません。
出会えたことの奇跡
太陽の下
大きな声で
言葉にしよう
今のこの気持ち
生まれた日から
どれだけの人と
出会ったのだろう
出典: ただいま恋愛中/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
今、周りにいてくれる人たちを見まわすと、ふと不思議に思うことはありませんか?
出会った月日の長さは関係なく、心の距離がとても近い友達。
以前は毎日のように顔を合わせていたけれど、いつのまにか疎遠になった人。
いずれも大切な縁であることは間違いありません。
なかでも”この人に出会えて本当に良かった!”って思える人がいたなら、ラッキーです。
出会えたことに感謝の気持ちが溢れ出て、大声で叫びたいという心情を表しています。
未来に委ねるしたたかさ
愛し合える確率
天文学的だね
運命が引き寄せるように
答えは未来に・・・
出典: ただいま恋愛中/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
初恋も、実った恋も失恋も……恋愛は心に大きな爪痕を残し、人生のあらゆる選択に多くの影響を及ぼします。
未熟な自分が選んだ答えは、本当に正しかったのか。
別の道を選んだ方が、幸せだったのではないか。
そんな葛藤を、人生の中で人は何度も自問自答しながら生きていきます。
引き寄せあった運命でも、悲しい結末になることもあるのです。
全ての答えは未来にならないとわからない。
それでも、今ある現実を受け止めて精一杯生きること、愛することをやめない前向きな気持ちをまっすぐな言葉で歌っているのです。
離れている間も感じていたい、確かな愛
恋はいつでも
綱引きになる
どちらが強い?
出典: ただいま恋愛中/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
昔から”惚れた弱み”という言葉があるように、愛情が強い方が立場が弱くなる傾向にあります。
心から大好きだと思っていても簡単には示さない駆け引きも、時には必要ですよね。
多くの男の人は、愛情を言葉にして表現するのは苦手。
頭では分かっているけれど、言葉で聞いてもっと安心させてほしい……そんな切ない気持ちであることが分かりますね。