神頼みなんて止めてしまおう

神様、僕は気づいてしまった【ストレイシープ】歌詞の意味を独自解釈!迷える羊への渾身のメッセージが熱いの画像

『ストレイシープ』は、神様、僕は気づいてしまった(以下、神僕)の2枚目のシングルです。

この曲は映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』の挿入歌。

両A面シングルとして同時収録されている『匿名』も、同映画の挿入歌に起用されています。

人生という名の道で迷子になってしまったすべての人に聴いてほしいこの曲。

神頼みなんて止めて、今こそ弱い自分と向き合ってみませんか?

迷える羊となった少女の運命

詳細なプロフィールを明かしていない神僕メンバーは、MVでも覆面姿で演奏します。

この曲のMVでは神僕メンバー以外にも白い服を着た少女が登場。

何かに苦悩している様子の少女を同じく白い服を着た女性たちが取り囲み、怪しげなダンスを踊ります。

怯えたように耳を塞ぐ少女。

そんな少女をさらに責め立てるようにダンスは激しさを増していきます。

この少女が恐らく「ストレイシープ」なのでしょう。

「ストレイシープ」とは新約聖書に出てくる言葉で「迷える羊」を意味しています。

人生に迷った少女は、苦しみ、悩み、そして……。

MVのラストで少女は光の下に立って前を向きます。

その覚悟を決めたような表情を見る限り、少女は歩いていくべき道を見つけられたみたいですね。

諦めてしまった夢への想い

ここからは歌詞の解釈をしていきます。

子供の頃に描いていた夢。

それを叶えられた人も、そうでない人もいるでしょう。

この曲の主人公は、子供の頃に諦めてしまった夢について想いを歌っています。

子供の頃の後悔

気の弱い子供だったよな よくある授業の一つだった
作文を前に筆が止まる テーマは「将来」
差し障り無い事を語り 有りのまま僕の願望像を
書けなかったことを 後悔してんだ

出典: ストレイシープ/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

曲は子供の頃のことを回想するシーンから始まります。

思い出しているのは、将来についての作文を書いた日のことです。

誰もが一度くらいは、こういった授業を受けた経験があるのではないでしょうか?

子供の頃に描いていた夢を思い出すと、なんだか懐かしい気持ちになりますね。

しかし、この曲の主人公はとても懐かしむ気持ちにはなれないみたいです。

理由は、本当の夢を作文に書くことができなかったから。

子供は子供なりに、周囲の目を気にするものです。

大きすぎる夢を書いたら、周りから馬鹿にされるかもしれない。

そんな考えから本当の夢を書くことができなかったのでしょう。

そして、主人公は今になってそのことを後悔しています。

周りに何を言われても、本当の夢を書けばよかった。

そう思うのは、きっと当時描いていた夢に未練があるからですね

過去の自分に逢いたい

「夢は夢なんだ どこかで覚めなくちゃならない」
そう諦めきったいつかの あの僕等にもう一度逢いたい

出典: ストレイシープ/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

「夢は夢」主人公はそう自分に言い聞かせてきました。

主人公が描いていた夢が何だったのかは分かりません。

しかし、きっと誰でも叶えられるような簡単な夢ではなかったのでしょう。

大きすぎる夢だと分かっている。

叶わない夢なんて、さっさと捨ててしまわないと。

そんなふうに初めから諦めていた過去の自分に、主人公は「もう一度逢いたい」と歌います。

夢を叶えるための努力をしてこなかったこと。

それを後に悔やむことになる。

主人公は夢から逃げていた自分を叱ってやりたいのかもしれません。

後悔が消えない

捨てたはずの夢をいつまでも諦められないのは、きっと諦められるだけの努力をしてこなかったから。

主人公は夢を捨てることで未来が開かれると思っていたのかもしれません。

しかし、夢を捨てた主人公はずっと後悔を抱いて生きていくことになりました。

未来というのは夢を持ち続けた先にあるもの。

そのことに主人公もようやく気付いたようです。

本当になりたかったもの