過去を見据えて未来に道を繋げる

荒唐無稽な 上昇志向で
空中浮遊 いま Time To time
一心不乱に 堅忍不抜 Alright?
わるくない Ay
孤独じゃないんだよ Let’s go (Let’s go)
止まっちゃいらんない そう 未来はじめましょ

出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム

いよいよ【BURN】の本格的な始まりともいえる部分が、ラップ調で歌われています。

仮に意味を上手く捉えられなかったにしても、テンポのいいサウンドと歌声だけでも満足してしまいます。

それでは先に進めないので、歌詞の意味にも目を向けていきましょう。

こちらでも、「半妖の夜叉姫」たちを思わせるフレーズが随所に見受けられます。

さらに数年の時は流れ、殺生丸はりん[注 2]との間に双子の娘・とわとせつなを、犬夜叉も日暮かごめとの間に一人娘のもろはを儲けていた。

とわとせつなは森で2人仲良く暮らしていたが、4歳のある日森の火事に巻き込まれて離れ離れとなってしまう。時代樹の時空を超えるトンネルを潜り抜けたとわは戦国時代から現代にタイムスリップし、かごめの弟である日暮草太の家で育てられる。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/半妖の夜叉姫

TVアニメの設定を彷彿とさせるフレーズとしては、「荒唐無稽」あたりが有力でしょう。

そもそも、妖怪と人間の間に子供が生まれるという話は、およそ現実的だとはいえません。

その上タイムスリップといった要素まで加わっては、それこそ荒唐無稽としかいえないです。

そんな走り出しで始まった歌詞は、3行目でより彼女たちのことを表現するように思えます。

「堅忍不抜」とは、辛いことに負けない様子という意味です。

それぞれに複雑な生い立ちを抱えた主人公たちが、自らの運命に耐える様にも思えます。

バラバラになっていた「姫」たちはやがて、引き寄せられるように互いの存在を知ります。

個々が抱えていた孤独は、そこで一度は解消されたといってもいいでしょう。

離れ離れだった3人が出会ったことでしかし、運命の歯車が動き出します。

走り出した運命を止める術はなく、彼女たちは未来のために歩き始めることになるのです。

導いてくれるものは己の中にある

激しい曲調から一転、こちらのパートでは落ち着いた歌声を楽しむことができます。

NEWSメンバーの歌声がハーモニーを奏でる、NEWSファンにも嬉しいパートといえるでしょう。

サビを迎える直前の短いパートですが、意味ありげな歌詞には要注目です。

目には見えなくても感じられるもの

闇夜に咲く花のように 見えなくたって光はある

出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム

物語の主人公たちは、自らの運命に向かい合うことを決意します。

だからといって、何もかもが明瞭で、分かりやすく示されるとは限りません。

複雑に絡み合った運命に翻弄され、迷う時もあるでしょう。

暗闇の中に落とされたように感じる時も、実は自分の中にこそ光はあるのです。

闇の中にも咲く花が確かにあるように、目には見えなくても感じられるものはあるということです。

父や母より受け継いだ「炎」が胸の中にある

いにしえより受け継がれし 胸に眠る自分(きみ)のFlame 感じて

出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム

ここにある「Flame」とは、物語と絡めると想像しやすいのではないかと思います。

「半妖の夜叉姫」に登場する姫たちは、両親の抱える背景はあっても正義の側にいます。

「もろは」の父である犬夜叉は、妖怪と人間との間に生まれた半妖という存在です。

自らにも妖怪の血が受け継がれているにも関わらず、妖怪を討伐する立場にありました。

人間に仇なす妖怪へ立ち向かう強い心、それはにも例えられるでしょう。

時を経て親と同じような道を辿ることになった夜叉姫たちの中にも、それは受け継がれているはずです。

何か迷うことがあっても、自分の中には父や母から受け継いだ「炎」があります。

それを信じて前に進めと、彼女たちを鼓舞するような内容になっています。

複雑な運命にも翻弄されるばかりじゃない

NEWS【BURN】歌詞の意味を考察!強靭き願いとは何を示す?黄金色のFlameが象徴するものに迫るの画像

冒頭で触れられたフレーズを含んだサビが、ここへ来てようやく展開されます。

最初は分からなかった「強靭き願い」という歌詞が、ここではどのような姿を見せるのでしょうか。

思いを強く運命に立ち向かう

We’re going higher 強靭(つよ)き願いが
時代の火蓋を切っていく 何度もぶちあたって
砕け散ったままで 運命(ゆめ)、手繰り寄せ

出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム

出会い、共に数奇な運命に立ち向かうことになった3人の夜叉姫たち。

戦国時代と現代を行き来し、時に足をすくわれるも前に進んで行きます。

その様子が、このパートの中では色濃く描かれているように思います。

この物語が最終的にどこへ行きつこうとしているのかは、まだ分かりません。

ただ、3人の少女たちは自らの運命に抗いながらも前を向き、受け入れようともしているのではないでしょうか。

独自の見解ではありますが、ここでいわれる「強靭き願い」とはそういうことだと思っています。