少女たちに注がれる愛
ぎゅっと結んだ愛が 繋いだ愛が
まだ見ぬかたちの光はなっている
灰になっても想いを絶やすな
Just Burn Burn n Burn 黄金色のFlame
出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
彼女たちはそれぞれに複雑な生い立ちを抱え、実の親のことを知らずに成長してきました。
先の歌詞にもあったように、それでも見えない何かが心の中に存在しているようです。
訳があって傍にはいられないけど、彼女たちの両親が注いだ愛がそこにはあるのでしょう。
それははっきりと形を捉えられるものではないけれど、暗闇の中で光の役割をしてくれます。
迷って立ち止まりそうになる彼女たちを、優しく導いてくれるのでしょう。
そんな両親からの愛は、たとえ燃え尽きてしまっても絶やせるものではありません。
その愛を火種とし、より大きく燃え上がる炎を上げてほしいという願いが込められているようにも感じます。
気高い色を持つ炎
愛を火種に彼女たちが燃え上がらせるだろう炎は、何を象徴しているといえるでしょう。
「黄金」という色には、マイナスイメージはあまり感じませんね。
どこか、気高い雰囲気をも醸し出しているように思えます。
「とわ」と「せつな」の父である殺生丸という妖怪は、前作「犬夜叉」の中では悪役といえる存在でした。
そんな存在を親として持った子供の運命は、決して易しくはないでしょう。
それでも彼女たちの中にも、確かに気高く、正義に燃える心はあるのです。
父親の影に引かれる局面もあるはずですが、それでも正義の炎を高らかに燃え上がらせます。
自らが持つ負の宿命に負けないよう、気高くあることがこのフレーズに集約されているのではないでしょうか。
激しささえ伴って突き進んでいく
夢気分でいるなら一緒
脆いて終わりなのか一生?
Give it a shot
となりゃ make you
ハッと
牙をむいた俺らで
いきましょ
Yes Yes Y'all
出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
サビ後には、再びラップ調がカッコいいパートが展開されます。
NEWSの今までの楽曲とは一線を引くようなハイセンスさに、驚きを隠せないファンも多いようです。
【BURN】前半に見られたラップ部分は、これから始まるという雰囲気が強かったように思います。
それに対し、こちらはかなり攻撃的な様相です。
「そのままでいいのか?」や「やってみようぜ」というような、挑発的なフレーズが並びます。
一度動き始めた運命は、生半可なことでは収めることができません。
いっそ激しささえ伴って進んで行くくらいの覚悟が、そこには必要なのでしょう。
NEWSの抱えるものともマッチした歌詞
激しい気持ちを伴わないといけないというのは、「半妖の夜叉姫」のストーリーにいえることです。
それだけではなく、3人で再出発することになったNEWSも同様ではないでしょうか。
彼らとて、望んでそのような形になったわけではないでしょう。
結果としてこういうNEWSとなったことには、不安や葛藤もあったのではないでしょうか。
それでも、こうと決めたら進んで行くしかないのです。
ウジウジと立ち止まったままでは、あっという間に負のエネルギーの中に飲み込まれてしまいます。
そうならないよう、牙で噛み付くくらいの前向きさが、彼らにも必要だったのでしょう。
何度でも頭を上げて歩き出す
このまま終われない
(Yeah)
悔いなきように
挑みたい
(Yes)
そう何度だって
這いあがって
燃えあがれ
魂でBURN
出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
フィクションの中にも現実にも、頭を押さえつけられてしまう場面はあるということです。
胸の中に確かにあった炎が小さくなったり、燻るように感じられることもあるかもしれません。
それは、誰にでもどこででも起こり得ることだといえます。
それでそのまま終わってしまって、果たしていいのでしょうか。
このパートの最後の歌詞は、そんな折れてしまいそうな気持ちを奮い立たせてくれます。
魂に火種が残っているなら、何度でも火を点け直せばいいのです。
燃えた魂が再び体を温め、前に進むエネルギーをくれるのだと思います。
自分の中に眠る強さを信じる
闇を駆ける鳥のように
見えなくたって
自分信じて
未開の地に思い馳せる
胸に眠る自分(きみ)のFlame
感じて
出典: BURN/作詞:AKIRA・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
「鳥目」という言葉があるように、多くの鳥は夜になると目が利かなくなってしまいます。
それでも闇の中を行くのは、本能的に信じるものがあるからでしょう。
そんな比喩を用いて、こちらでも「自分の中に眠る何か」を信じて進むことの大切さが歌われています。
「半妖の夜叉姫」の少女たちにもNEWSの3人にも、まだ見ぬ場所に感じる思いはあるのでしょう。
誰だって、分からないことや見えないことには不安を覚えるものです。
それでも自分の中に眠る強い気持ちを信じ、進んで行こうと歌詞が訴えてくるのです。