日本が誇るスカバンド
スカパラの愛称で知られる
NARGO(トランペット)
北原雅彦(トロンボーン)
GAMO(テナーサックス・ソプラノサックス)
谷中敦(バリトンサックス)
沖祐市(キーボード)
川上つよし(ベース)
加藤隆志(ギター)
大森はじめ(パーカッション)
茂木欣一(ドラムス・ボーカル)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京スカパラダイスオーケストラ
ホーンセクションを中心に他のアーティストの作品へのゲスト参加も多くあります。
基本、インストのバンドでありながら長年に渡って幅広い層から人気を得ているのもすごいことです。
この記事のテーマにも重なりますが、2000年代に入ってからはボーカリストを中心に様々なアーティストと積極的にコラボしています。
最近では、CMでさかなクンや志村けんとコラボしていたのも記憶に新しいですね。
フェスやイベントに出れば、問答無用で盛り上げるのは保証済み。
日本でスカというジャンルをメジャーにした功労者と言っていいと思います。
世界中でライブ!
スカパラの人気は日本だけにとどまりません。
海外でも作品がリリースされ、海外ツアーやフェス出演を行っています。
基本的にインストのバンドなので、言葉が通じない国でも音楽で通じ合うのでしょう。
メンバーの谷中敦はライブで「戦うように楽しんでくれ!」と言います。
日本も海外も関係なく、観客を熱く盛り上げるのがスカパラです。
「カナリヤ鳴く空」
チバユウスケをフィーチャリング
「カナリヤ鳴く空」は2001年12月12日にリリースされた、通算21枚目のシングルです。
この年のスカパラは新たなチャレンジとして、ゲストボーカルをフィーチャーしたシングルを出しました。
いわゆる「歌モノシングル3部作」と言われるものです。
第一弾として、オリジナル・ラブの田島貴男を迎えて「めくれたオレンジ」をリリースしました。
次に、第二弾としてリリースされたのがこの「カナリヤ鳴く空」です。
ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケがゲストとして迎えられました。
当時、ミッシェルは日本のロックシーンのトップに立つバンドでしたが、このようなコラボは少なかったのでファンは驚いたものです。
チバユウスケのボーカルを生かしたロカビリー調の曲で、後半に行くにしたがってテンションの上がっていくボーカルが聞きどころです。
第三弾としてリリースされたのが、奥田民生をフィーチャーした「美しく燃える森」。
この歌モノシングル三部作は話題を呼び、セールス的にもいい結果を生みました。
従来のファンからも歓迎されると同時に、新たなファンを獲得するきっかけにもなったのです。
ゲストボーカルとのコラボ曲は数年おきに企画され、その後も甲本ヒロトやChara、ハナレグミなどともシングルをリリースしています。
近年はバンドとのコラボも行っていて、10-FEETやMONGOL800、アジカンと曲をリリースしています。
ゲスト側からしてもスカパラとのコラボは名誉なことでもあるでしょう。
最近では次に誰とコラボするのか楽しみという声も聞かれるようになっています。
収録アルバム
「カナリヤ鳴く空」は、2002年リリースの通算9枚目『Stompin' On DOWN BEAT ALLEY(ストンピン・オン・ダウン・ビート・ア レイ)』に収録されています。
このアルバムは歌モノシングル3部作の好調を受けて、スカパラにとって初のオリコンアルバムチャート1位を獲得しました。
スカパラの数多いオリジナルアルバムの中でも、必聴の一枚と言っていいでしょう!
歌詞の意味
男の生き様を描く
ひとりで駆け抜けて見せた
ありふれた地図も 知恵も持たずに
鎖に繋がれ 息途絶えてもまだ
消さずに見る 空 未来
カナリヤ鳴く空が見える
俺の部屋でただ一つの居場所で
墓掘り 野良犬 消えた街 罪隠し込んだ
出典: 作詞:谷中敦 作曲:NARGO
「カナリヤ鳴く空」で書かれているのは非常にハードボイルドな男の生き様のようなものだと思います。
地図を持たずにひとりで生きてきた男。
鎖に繋がれ、とあるのは自由がない、ということでしょう。
最後の瞬間を迎えてもなお、自由な空や未来を夢見る男の姿が描かれていると思います。
カナリヤというのも、かごの中で飼われ自由がないものの象徴でしょう。