誰もが知ってる「ドリカム」
1989年デビュー
DREAMS COME TRUE、略してドリカム。
ファンでなくとも、音楽に興味がある人なら名前くらいは誰でも知っているであろう、スーパーグループです。
結成は1988年で、1989年にデビューを果たします。デビュー当初は3人組でした。
女性1人、男性2人のユニット編成を「ドリカム編成」と呼ぶほど、その存在は圧倒的でした。
現在はメンバー2人で活動しています。
吉田美和(ボーカル)
中村正人(ベース)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/DREAMS_COME_TRUE
90年代J-POPを代表するヒット・メイカー
ミリオンヒットを連発
1990年代、ドリカムは時代を代表するヒット・メイカーでした。
2ndアルバム『LOVE GOES ON...』から8thアルバム『LOVE UNLIMITED∞』まで連続してミリオンセラーを記録します。
中でも5thアルバム『The Swinging Star』はオリコン史上初めて300万枚を突破した作品となりました。
彼らが活躍した90年代は、ちょうどアナログレコードからCDへと音楽を聞くフォーマットが完全に移行した時代です。
その中で、CDの売り上げはどんどん伸びていきました。
この時代はドリカムの他にも、小室哲哉プロデュースのアーティストやB'z、ミスチルなど、当たり前のようにミリオンヒットを飛ばしていたのです。
その中でも、ドリカムの存在感は際立っていました。
聞きやすいポップなメロディーと、洋楽を絶妙にアレンジしたオシャレなサウンド、吉田美和の圧倒的な歌唱力。
そして吉田美和の書く、恋愛心理を繊細にすくいとった歌詞は女性ファンの大きな共感を呼びました。
2015年にリリースされたベスト盤『DREAMS COME TRUE THE BEST!私のドリカム』もミリオンセラーを記録しています。
CDが売れないと言われている今の時代に、これはすごいことです。
彼らの音楽がいかに普遍的で、今も人の心に響いているかということの証明だと思います。
「LAT.43°N」
タイトルの読み方、意味は?
「LAT.43°N」という曲名は、ちょっと変わっています。読み方がわからない、という方もいるでしょう。
正式にはこのタイルは「forty-three degrees north latitude(フォーティー・スリー・ディグリーズ・ノース・ラティチュード)」と読みます。
地球上の場所を示すのに緯度と経度という単位を使います。
赤道を0度、北極と南極を90度として、北半球を北緯、南半球を南緯と呼んで表します。
「LAT.43°N」は日本語で言うと「北緯43度」ということです。これは、ちょうど北海道札幌市のあたりです。
収録アルバム
「LAT.43°N」は1989年にリリースされた4枚目のシングル曲で、2ndアルバム『LOVE GOES ON…』と同時に発売されました。
このアルバムはオリコンチャート最高8位でしたが、その後のドリカム旋風の中で売り上げを伸ばし続け、最終的には100万枚を超すヒットになっています。
「LAT.43°N」の他、「うれしはずかし朝帰り」、「うれしい!たのしい!大好き! 」、「未来予想図II」など、人気曲、代表曲が数多く収録されています。
当時はどれもカラオケの定番と言っていい曲でした。
歌詞について
切ない遠距離恋愛の曲
それでは、「LAT.43°N」の歌詞を見ていきましょう。
どんなに愛しても 電話のkissじゃ遠い
冷たい受話器に 口びる押しあてて
あなたの街では もう雪が降りる頃
会えないもどかしさが 不安に変わる
約束も何もない あなたの言葉も
信じていなければ 明日さえ暮らせない
出典: LAT.43°N/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和