はじめに
昨年、14年振りに動き出した大沢伸一のソロプロジェクト・MONDO GROSSO。
昨年以降のMONDO GROSSOは特に、数多くのアーティストとのコラボレーションを果たしているのが印象的です。
本記事では、今年新たにリリースされたアルバム『Attune / Detune』と、その1曲目を飾る「One Temperature」をご紹介します。
アルバム収録の新曲
2017年にリリースした『何度でも新しく生まれる』は、前作『NEXT WAVE』からなんと14年振りのリリースでした。
『Attune / Detune』は、その続編として制作されています。
同作に収録された楽曲のうち、「ERASER」「ラビリンス」「惑星タントラ」の3曲については、アレンジの異なるバージョンが『Attune / Detune』にも収録されました。
満島ひかりが歌う「ラビリンス」でMONDO GROSSOを知った方も多いと思いますが、今作に収録された「ラビリンス」は「Thousand Tears Orchestra Instrumental」と銘打たれています。
繊細な音の重なりが紡ぐこちらのバージョンは、原曲とは180度違うと言っても過言ではありません。ぜひ、CDで堪能してください。
アルバムタイトルの意味は？
『Attune / Detune』というタイトルは、「アチューン / デチューン」と読みます。
「アチューン」は「調子を合わせる」という意味、デチューンは電子音楽を制作する際に用いられる用語で「微妙に（音を）ズラす」という意味を持つ言葉です。
音や声を合わせたり、ずらしたり、その繊細で微妙な構成から成るMONDO GROSSOの音楽性を、見事に表したアルバムタイトルだと思います。
様々なアーティストが参加
前作『何度でも新しく生まれる』同様、『Attune / Detune』では様々なアーティストとMONDO GROSSOとのコラボレーションを堪能することができます。
こちらは、TBS系のドラマ『きみが心に棲みついた』の挿入歌として話題になりました。
他にも、大橋トリオがヴォーカルを務めた「TURN IT UP」など、多くのコラボレーションを楽しむことができます。
そんなアルバムの1曲目を飾るのが、今回ご紹介する「One Temperature」というわけです。
ヴォーカル：Big-Oとは？
「One Temperature」のゲストヴォーカルとして招かれたのは、Big-Oことオオスミタケシ。
彼はもともと、SHAKKAZOMBIEというヒップホップユニットに所属するラッパーです。
レコーディングは10年振り？！
Big-Oは、2007年に音楽活動を休止しています。
その後は「PHENOMENON」というブランドを立ち上げたり、「MISTERGENTLEMAN」というブランドのデザイナーを務めたりと、アパレルの分野で精力的に活動を行っていました。
そんな彼に今回、大沢が声を掛けたことで、今回のコラボレーションが実現したというわけです。
アルバムリリースに際して、大沢とBig-Oがそれぞれ、楽曲についてコメントを出しています。
そのコメントによると、Big-Oが新曲のレコーディングに携わったのは、なんと約10年振りだそうです。
コメントは下記URLから読むことができますので、2人の熱量を感じ取っていただければと思います。
MONDO GROSSO、新アルバム収録曲「One Temperature」のゲストボーカルはBig-O - Real Sound｜リアルサウンド
MONDO GROSSOが3月21日にリリースするアルバム『Attune / Detune』より、新曲「One Temperature」のゲストボーカルとしてBig-O（SHAKKAZOMBIE）が発表された。MONDO GROSSO「One Temperature ft.Big-O」Teaser…
印象的なリリックを抜粋して紹介
