ゆず「with you」
日本生命CMソング第2弾。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/With_you_(ゆずの曲)
CMでこの楽曲のサビを耳にしたという方も多いのではないでしょうか。
ゆずらしい、爽やかな歌声や疾走感のあるサウンドに仕上げられています。
風が吹き抜けるように、私たちの心にすっと入り込んでくる楽曲。
今回はそんな「with you」の歌詞の意味を解釈していきます。
かけがえのない出会い
僕らの出会い
こうして僕らが 出会えたキセキを
今ここに刻むよ そして讃え合おう
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
まず冒頭の歌詞パートでは、主人公がある出会いに対しての気持ちを歌っているようです。
彼がその出会いを「キセキ」と呼んでいることから、彼にとってこの出会いがどれほど大切なものであるかが分かります。
出会いというものは、時にその人の人生を大きく変えることもあるほどに影響力の強いものです。
彼にとってはこの出会いこそが、そうした変化のきっかけだったのかもしれません。
2行目では、自分自身の人生に対してこの出会いがもたらしてくれたものの大きさを言葉にしていると考えられます。
出会いを記念して残しておきたいほどに、彼には人生においてかけがえのないものであるのでしょう。
お互いの存在の尊さを確かめ合い、今自分たちが出会えた人生を祝福したい。
主人公が大げさではなく心の底からそんな風に思っているのだと感じられる歌詞です。
路上の花のように
路上の片隅で 寄り添う花のように
想いは枯れずに いつも共にある
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
このパートでは「想い」の存在を「花」に例えています。
路上に咲く花には、植え込みに植えられている植物よりも逞しさを感じられます。
雨や風に打たれながらもその場所で懸命に咲き続けようとする姿。
それが主人公にとって、今自分が抱いている想いとリンクしているように感じたのでしょう。
花の色のように心が色付くのは大切な人の想いが自分にとってそれだけ尊いものであることを意味します。
その想いが、彼の心に寄り添うようにして支えてくれているのを感じているのでしょう。
彼にとってその出会いによってもたらされた感情が、心の支えとなっていることが分かる歌詞です。
「君」に支えられて
想いに救われて
沈む夕陽 立ち止まる 明日が見えずに
それでも暮れゆく空に 蘇るのは 確かな声
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
このパートでは、夕日を見つめながら何かを考えている主人公の姿が描かれています。
何について考えているのでしょうか。
1行目の歌詞を見ることで彼の心には今、明日に対しての不安があるのだと分かります。
明日というのは単純に時間の経過によってやってくる明日だけではなく、明日以降の未来を表しているのでしょう。
彼は先の見えない未来のことを考えながら、この先にある苦難を考えて歩みが止まってしまっているのかもしれません。
未来への拭えない不安が脳裏をよぎり、時間ばかりが過ぎては明るかった空は暗さを増して行きます。
暗闇の中では、一寸先も見えなくなってしまうものです。
そんな闇に飲まれないように彼の心を救ってくれるのは、前述のパートでも語られていた大切な人への想い。
未来への不安に飲み込まれてしまいそうになる時、そうなる前に救ってくれる大切な人の存在です。
その人は、彼のことをいつも応援してくれていたのでしょう。
だからこそ、今その声が蘇るのだと考えられます。
ここまでの歌詞では、言葉を変えながらその出会いの尊さが繰り返し語られています。