きっといつか 夢を掴むその日まで
信じてくれた君の為に 何度でも 何度でも
一人じゃない 心の中 どんな時も with you
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
ここでいう「君」というのは今まで何度も語られてきた主人公にとって大切な人物のことを指しているのでしょう。
この人物というものが具体的に彼に対してどんなことをしてくれたのか。
それがこの歌詞パートでは表されています。
「君」は夢に向かって頑張っていた主人公の姿をずっと見守っていました。
そしてその夢がいつか現実になるに違いないと、彼のことを信じながら応援していたのです。
彼にとってその存在が、夢に向かう力となっていたのはいうまでもないことでしょう。
心にいつでも「君」がいてくれたから、挫折することなく夢を叶えることができた。
「君」がいてくれなかったら自分は夢を叶えることができなかったかもしれない。
だからこそ彼はこの出会いを「キセキ」とまで呼ぶのかもしれません。
「君」からの励ましが主人公の心をいつも支えていたのでしょう。
希望と恐怖
希望を胸に
まばゆい朝陽が 世界を照らしてゆく
僕らの元にも 夜明けは来るだろう
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
夕暮れを見ながら明日が来ないことを危惧していた以前までの主人公はここにはいません。
彼は今、朝を迎えながら夜明けの訪れを感じています。
夜が覆っていた闇が溶けて徐々に朝日に染まっていく光景。
この夜明けの描写は主人公の夢に見た未来が彼のすぐ近くまで来ていることを意味しているのでしょう。
誰にでも自分の理想の未来を手に入れることができる。
2行目の歌詞からは、そんな未来に対しての彼の希望的な感情が露わになっています。
「君」が居たことでそんな希望を抱くことができたのでしょう。
停滞への恐怖
焦る気持ち 行き詰まり 本当は怖くて
果てなき暗闇でさえ 君を想えば 光は射す
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
夢を追いながらも、心には常に不安があるのでしょう。
その不安というのは、夢が本当に叶うのかどうかなどといった将来への漠然とした不安なのかもしれません。
理想の未来を手にしたいという焦りがありながらも、暗中模索する日々に心が折れそうになるのでしょう。
ここでは未来への直接的な不安というよりも、夢に向かい進む日々の中で停滞することへの恐怖を歌っているようです。
夢へ向かって進み続けると心に決めても、その道中での苦悩は取り除けません。
しかしそんな中でも彼の心にある「君」の存在がそんな苦悩にも立ち向かわせてくれる。
主人公にとって、その想いはまるで暗闇の中に光る一筋の希望のように感じられているのでしょう。
私たちが進む未来
「君」への想い
たった一つ 夢に続くこの道を
諦めないさ 僕はゆくよ どこまでも どこまでも
溢れ出した 心の声 この想いは with you
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
私たちが進んでいく先というのは、自分にとっての理想の未来に続いている道です。
主人公が今進んでいるのも、夢に到達するための唯一の道。
そう考えられるのは「君」というかけがえのない存在がいてくれるからなのでしょう。
彼にとって夢を手に入れようと頑張る原動力には、自分を支えてくれる大切な人の存在があります。
支えになる人がいるからこそ、険しい道を進んでいけるのです。
もうこの夢は自分1人だけの夢ではないとさえ考えているのかもしれません。
この先に「君」と共に夢への道を歩んでいく未来があること。
それこそが主人公が諦めずに未来へと進んでいける理由なのでしょう。
命の理由
そして人は与えられた命を
輝くため 愛する為に 強く今を生きてゆく
支え合い 励まし合い その向こう側へ
一人じゃない 心の中 どんな時も with you
出典: with you/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
この楽曲における最後の歌詞パートにおいて人間の命について言及しています。
主人公にとっての命の理由とは、人生を自分のためにより輝かせて自分の求める未来により近付くために生きること。
そしてそのために必要なものとして前述までのパートでも語っていた「想い」の存在に言及しています。
未来に向かって生きていく過程で必要となるのは他者との繋がり。
それもただの繋がりではなく、お互いのことを思い合えるような関係性を指しているのでしょう。
心で繋がることができるような信頼し合った関係性が、未来を強く生きるための鍵となるのです。
1人で進むのではなく、信頼し合える存在がいることによって私たちは未来をより良くして行ける。
これはこの歌を歌っているゆずにとっても同じことなのでしょう。
彼らにとっての「君」はファンのことを指していると考えられるのではないでしょうか。
自分たちを応援してくれる「君」がいることで、自分たちの音楽を続けて行ける。
そして自分たちの夢も継続して行ける。
彼ら自身の想いもこの「with you」には込められているのではないでしょうか。