超歌手「大森靖子」
自らを「超歌手」と名乗り圧倒的なライパフォーマンスを見せる大森靖子。
2014年衝撃のメジャーデビュー。
そして結婚・出産を経てもなお先鋭的な超歌手で居続ける彼女の原点とは?
大森靖子を、そして「ZOC」語る上で欠かすことのできない2人のキーパンソンの存在に触れてみましょう。
「道重さゆみ」と「銀杏BOYZ」への偏愛

ミッドナイト清純異性交遊/大森靖子
当然大森さんは道重さんのラジオ番組の熱烈なリスナー。
番組で語られる道重さんの日常の喜びも苦しみも常に共有していました。
放送中に道重さんが涙を流すなら大森さんも一緒に涙を流します。
これは完全に銀杏BOYZの「もしも君が泣くならば」の世界です。
現代は何期目かの女性アイドル絶頂期と呼ばれています。
そのことについて「女性が強くなった」と語られる文法に大森さんは違和感を表明。
大森さんには女性アイドルを裏でコントロールする男性の姿が垣間見えるのです。
この違和感が後の「ZOC」の始動へと繋がったのではないでしょうか。
もう1人のキーパーソンが銀杏BOYZの峯田和伸さんです。
大森さんは銀杏BOYZに出会わなければ上京しなかっただろうと語っていました。
かつて峯田さんはライブで自身のメールアドレスを公開したことがあります。
すると20人ほど毎日峯田さんにメールを送り続けるファンがいたそうです。
何を隠そうその中の1人が大森靖子さん!?

駆け抜けて性春/大森靖子×峯田和伸
当時高校生の大森さんは峯田さんが「自分に向けて歌ってくれている」と思ったそうです。
それほど銀杏BOYZの楽曲が心の中に入ってきたのでしょう。
そしてついにライブで共演するところまでたどり着いたのです!
アイドルグループ「ZOC」始動!
最新アルバム「クソカワPARTY」で実験は始動していた?
『ZOC』とは・・・
”Zone of Control”の略、ウォー・シミュレーションゲームなどで用いられるゲーム用語で、ゲームにおける「支配領域」の概念のこと。
そこに、大森のテーマでもある「孤独を孤立させない」という
”Zone Out of Control”という概念を重ねている。
大森曰く「孤立しない崇高な孤独が共生する場所」。
出典: https://oomoriseiko.info/
これは「大森靖子プロデュース」ではない。
長らく男性プロデューサーと若い女の子の「先生と生徒」「親と子」のような絶対的な関係性の中で爛熟してきた日本のアイドルカルチャーが、この一、二年、大きな岐路を迎えているのではないか。
それはしかし「ブームの衰退」ではなく、「一度完成したもの」が新しいものに姿を変える必然的な変化の時期ではなかろうか。
出典: https://oomoriseiko.info/