C'mon, Let's go

KREVA 15枚目のシングル

【C’mon, Let's go/KREVA】歌詞のテーマは最高の〇〇?!MVと歌詞の意味を解説!の画像

KREVA(クレバ、本名:畠山 貴志(はたけやま たかし)、1976年6月18日 - )は、日本のラッパー、シンガーソングライター、音楽プロデューサー。KICK THE CAN CREWのメンバー及びFUNKY GRAMMAR UNIT、神輿ロッカーズの一員。DJネームは908。所属レコード会社はSPEEDSTAR RECORDS。所属レーベルはくレーベル。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/KREVA

KICK THE CAN CREWで爆発的なヒットを記録し、ソロデビュー以降もジャパニーズヒップホップシーンを牽引し続けているKREVA

「C'mon, Let's go」はKREVAの15枚目のシングルとして、2011年5月11日にリリースされました。

KREVAの考える「最高のチーム論」をテーマとして制作されたこの楽曲。実は、非常に高い評価を受けているんです。

前作(14枚目のシングル)「挑め」はヒップホップカラーの強い、またdisを含んだ痛烈な内容がウリでした。

ところが「C'mon, Let's go」は、とてもポップでキャッチーな仕上がりです。

また、楽曲のテーマとして「最高のチーム論」を掲げていて、堅苦しくなりがちなテーマをポップに、絶妙なフロウで歌いあげています。

そして、この楽曲が評価されている大きなポイントがあります。それには、楽曲リリースのタイミングが関係してくるんです。

シングル「C'mon, Let's go」のリリースは2011年5月11日。そう、東日本大震災のちょうど2か月後にあたります。

お気づきの方もいるかと思いますが、楽曲自体は東日本大震災発生前にすでに制作されていたんです。

そうでありながら「今の日本に求められる姿勢、まさにチーム論が歌詞に描かれている」ということで、各所から評価を受けました。

MV

「C'mon, Let's go」はMVも特徴的

撮影場所はどこかのビルの屋上でしょうか。高層ビルもちらほらと見える都会の街並みがバックに映し出されています。

KREVAは黒を基調としたコーデにサングラスをかけて登場。これがまた、似合うんです。

そして、1番を歌い終わったところで突然トラックが消滅。

KREVAはおもむろにサングラスを外し、アカペラで2番を歌います。

街のノイズもかすかに乗っていますし、KREVAの動きに合わせて声も遠くなったりして、完全に生音であることがわかります。

KREVAの音感、リズム感についてはいまさら説明する必要すらないでしょう。抜群です。

ですが、トラックを抜いて、アカペラでMVを披露したラッパーがこれまでいたでしょうか?

トラック抜き、アカペラ一本勝負でも、ここまで聴かせるのがKREVAの実力。

「彼の声そのものが放つ素材の良さ」とでも言えるでしょうか。

KREVAが天性のシンガーであることがよくわかるMVになっています。

「C'mon, Let's go」の歌詞に迫る!

1番

一体誰がなんの この場のキャプテン
みんな声掛け合ってあがる作戦で
All right 行こう
C’mon C’mon Let’s go Let’s go

一体誰がなんの この場のキャプテン
みんな声掛け合ってあがる作戦で
All right 行こう
C’mon C’mon Let’s go Let’s go

出典: C'mon, Let's go/作詞:KREVA 作曲:KREVA

一体誰がキャプテンになるの?

それがわからなくても"みんな声掛け合ってあがる作戦で"、行こう。そう、リーダーを決めなくても声を掛け合えばうまくやっていけるよ!

という、いわば横のつながりを重視したチーム像が描かれています。

リーダーがいるチームは、あらゆる決定権がリーダーに委ねられますよね。そして実際、世の中にあるチームの大半がこのスタイルです。

学校には校長先生や生徒会長、学級委員がいて、会社には社長や部長といった「リーダー」がいて。

でも、KREVAの描く「最高のチーム」は、キャプテンがいなくたって構わないみたいです。

あったもんがない それはたまったもんじゃない
だけど大事な奴がレッドカードもらう
なんてなことは結構ある
ネットワークはグローバル化
でも知らない どうなるか
将来どころか ほんのちょい先もわからない

出典: C'mon, Let's go/作詞:KREVA 作曲:KREVA

キャプテンがいるチームの弱点は、キャプテンが不在になってしまうと、指揮がとれなくなってしまうこと。

KREVAは"レッドカードもらう"と表現していますが、インフルエンザにかかって1週間出てこられない、なんてこと、ありますよね。

ネットの技術がいくら進歩しても「明日もキャプテンがいるかどうか」はわからないもんなんです。

当然今日もリスクマネジメント
シミュレーションもばっちりです
OK ナイス心がけ
でも一言だけ言っとくぜ
突然くる その時って まずは落ち込む前に声出して
1dBでいい 大きく
大事なことは意外と原始的

出典: C'mon, Let's go/作詞:KREVA 作曲:KREVA

だからこそ求められるリスクマネジメント。万が一に備える対策。

"でも一言だけ言っとくぜ"とKREVAは続けます。

"突然くる その時"これは万が一のハプニングを指すのだと思います。

そんな時に落ち込んでいても、チームは機能不全になるだけ。

1db(デジベル)でもいいから、ちょっとでも大きく「助けて!」って声をだすことが大事。

そうやって、ピンチの人はSOSを出して、周りはそれを助ける、助け合いの精神が根付くチーム…確かに理想的ですよね。

2番

誰だっていい できかかった壁なんてキック
取っ払って飛ばしたっていい
時に遠慮なんていらない コミュニケーション
君も そこの君も
そこの君だって持ってるオピニオン
今日はスッと解放 意外と広いストライクゾーン

出典: C'mon, Let's go/作詞:KREVA 作曲:KREVA