アルバム「COSMONAUT」
収録アルバム
1.三ツ星カルテット
2.R.I.P.
3.ウェザーリポート
4.分別奮闘記
5.モーターサイクル
6.透明飛行船
7.魔法の料理 〜君から君へ〜
8.HAPPY
9.66号線
10.セントエルモの火
11.angel fall
12.宇宙飛行士への手紙
13.イノセント
14.beautiful glider
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/COSMONAUT
楽曲について
「透明飛行船」
藤原がスタジオで曲作りすることになった初日の前日に意地で書き上げた曲。
曲中の「宮田公園」と「怖かったお社(やしろ)」は千葉県に実在する公園と神社「宮田弁財天」である。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/COSMONAUT
「透明飛行船」の作詞・作曲はボーカルの藤原基央が担当しています。
ハイスピードで歌詞を書き上げたというエピソードがあるこの曲。
しかしファンの間では「歌詞が良すぎる」と人気を集める隠れた名曲なんです。
そして歌詞には実在する場所も登場しています。
「BUMP OF CHICKEN聖地巡礼」として訪れる人もいるとか。
この曲は切ない歌詞でも悲しい物語でもないですが、何故か「泣ける」曲。
疲れた時、落ち込んだ時に是非聴いて欲しい一曲です。
「あぁ、これ私のことだ。」となんだか辛さを分かってもらえたような気がして目頭が熱くなるはず。
胸が締め付けられ、そしてすっと軽くなるはずです。
それでは多くの人の心を打ったその歌詞の意味を紐解いていきましょう!
あの頃の記憶
トラウマ
鉄棒が得意だったけど
よく慣れた技を舐めてかかり
後ろ向きに頭から落ちた
飛行船が見えた昼休み
出典: 透明飛行船/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
まずは冒頭部分。
これはきっと、曲の主人公の過去の記憶。
小学生くらいでしょうか?
昼休み、油断して鉄棒から落っこちた主人公。
目の前の景色がグルっとひっくり返る。
グワンと頭が響き、目の前には青い空が広がりました。
そこで主人公の目に焼き付いたのは「飛行船」。
4行目の「飛行船」は本当に飛行船を目にしたのではないでしょう。
今の時代、飛行船なんてなかなか目にできませんから。
これには2つ仮説があります。
1つは「飛行機」。
落っこちた衝撃で視界がぼやけ、空を横切る飛行機が飛行船のように見えたのではないでしょうか。
2つめは「雲」。
青い空に浮かぶ雲の1つが、飛行船の様な形で漂っていたのでしょう。
大人と子供の違いって?
優しい保健の先生
泣かなかった事褒めてくれて
仲良し度微妙な友達が
歩けるのにおぶりたがっていた
出典: 透明飛行船/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
子供の頃は小さなことでも沢山褒めてもらえます。
もし大人が怪我をして涙を流したらどうですか?
誰も褒める人なんていませんし、むしろちょっと白い目で見られるかも。
この違いって何なのでしょう。
そして3行目、これって「あるある」ではないでしょうか。
普段そんなに仲良くないのに、こういう時だけ急に距離を縮めてくる。
大げさに振る舞い、「助けてあげてるんだ」という自己肯定の塊です。
もちろん単に善意が彼らを動かしているのかもしれません。
けれど大概は、ほとぼりが冷めると何事もなかったかのように離れていくのです。
心の成長期
掃除中教室に戻って
ヒーロー扱いされた後
午後の体育で気が付いた
得意が苦手になっちゃった
それからどうした おや 忘れちゃったの 君は
出典: 透明飛行船/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央