ヒーローがいるなら、当然戦うべき敵だっていると思われます。
世界を征服するとか、自分や家族を危機に陥れるような存在です。
ここで登場する敵はどんな目的があるのでしょうか。
そしてシロはそんな敵にどう立ち向かうのでしょう?
スーパーマンに変身するシロ
君は SUPER SHIRO!
野原家のシロ
バッヂで変身すれば
ビームも出せるのさ
出典: SUPER SHIRO/作詞:市川喜康 作曲:溝渕大智
ヒーローものといえば、やはり変身ではないでしょうか。
シロの場合は「バッヂ」というものを使ってヒーローに変身します。
そして変身することで、初めて超人的な技を使うことができるようになるのです。
無論、その技を使って戦うということは想像に難くありません。
シロは犬ですが、戦い方はかなり人間らしい感じがします。
では、いったいその「ビーム」を放つ相手は誰なのでしょうか。
彼が戦う目的とは
君は SUPER SHIRO!
ボボボボボーンを
みんなのために 追いかける
出典: SUPER SHIRO/作詞:市川喜康 作曲:溝渕大智
ここにきてようやく、シロがヒーローとして戦う目的と理由が見えてきました。
「ボボボボボーン」が敵なのかと思いきや、これはシロたちが求めるキーアイテムです。
要するに、シロは敵とこれを巡って争奪戦を繰り広げているということ。
これが敵の手に渡ってしまうと、自分の大切な存在に危機が及んでしまうのでしょう。
だからこのアイテムを手に入れなければならないのです。
それにしても、「探す」のではなく「追いかける」とはどういうことなのでしょうか。
常にこのアイテムは移動しているのかもしれません。
この争奪戦、厳しいというかなかなか大変そうです。
漫画のようなヒーローではない
いくらヒーローで特殊な力が使えるとはいえ、シロは子供たちが憧れるカッコイイヒーローではありません。
まずビジュアル的にも可愛すぎて無理がありますし…。
ですが、見た目なんて関係ないのです。
シロはシロの中に信念があって、守りたいものがあるから戦っています。
誰からも憧れられなくても、自分の守りたいもののために戦えるシロは立派なヒーローなのです。
カッコイイ技は使えないけれど
君は SUPER SHIRO!
必殺技が
どれも微妙だけど
そんなの気にしない
出典: SUPER SHIRO/作詞:市川喜康 作曲:溝渕大智
ヒーローといえば、カッコよくて強力な必殺技もお決まりです。
しかしながら、シロの技はそんな見た目がカッコイイ技でもなければ、強大な威力というわけでもありません。
それどころか全体的に「微妙」らしいです。
そういったところもシロらしい気がしますけれど。
見た目的にも威力的にもあまり宜しくなさそうですが、シロは別に気にかけてはいません。
たしかに、ヒーローの本質は見た目や単純な強さではないのではないでしょうか。
別に見た目がカッコよくない・攻撃が強くないヒーローがいたって良いではありませんか。
というより、シロはどちらかというと可愛い感じのヒーローになりそうです。
たとえどんな見た目でも、ヒーローはヒーロー。
だからこそビジュアルや威力なんて気にする必要がありませんし、現にシロは気にしていません。
自分は大切な人のために戦う
君は SUPER SHIRO!
褒められなく ても
世界のために 立ち上がる
みんなのために 追いかける
でも 今日も爆発 ハジけてる
出典: SUPER SHIRO/作詞:市川喜康 作曲:溝渕大智
シロが「微妙」と称される必殺技のことなんて気にしていない理由。
それはやはり、自分に居場所を与えてくれる野原一家の存在があるからでしょうか。
シロの活躍はあくまでも誰も知らない世界で起こることです。
しんのすけたちの目には映りません。
つまりシロがどんなに命がけで戦っても、誰も褒めてくれないのです。
ですがそれでもシロがヒーローとして戦えるのは、「大好きな存在を守る」ため。
名誉のためなんかではありません。
ちなみに追いかけているのは先に登場した「ボボボボボーン」だと思われます。
頑張って奮闘していますが、結局は爆発オチのようですが…。
このイマイチ締まらない感じが、むしろ『クレヨンしんちゃん』らしさを感じさせますね。