大ヒットケータイ小説「恋空」
ケータイ小説界の王道「恋空」。
当時、女性を中心に多くの若者から支持を得た作品です。
ケータイ小説の火付け役となった作品
ケータイ小説、という言葉をご存知でしょうか。
今では、ネット上で小説を読むことなんて当たり前になりました。
が、ほんの10年ほど前までは小説といえば紙媒体というイメージでした。
そんな中、ネットの普及が始まって誰でもネット上で自分の作品を公開出来るようになった…。
そうして生まれたのが、ケータイで書いてケータイで読める「ケータイ小説」でした。
そしてそのブームの火付け役となった作品が「恋空」だったのです。
当時小学5年生だった私も夢中になりました。
今は太宰治や村上龍、村田沙耶香といった作家方の作品にどハマりしている筆者。
そういった「小説」の世界に興味を持ったキッカケは「恋空」だったように思います。
文体が簡潔で読みやすく、子供でもスラスラ読めるつくりだったのでしょう。
当時、学校で「恋空」を読んでいない女の子はいないレベルで大人気。
本として出版され、ちょっとした社会現象となりました。
映画化
主人公・田原美嘉は、身長が低いこと以外は普通の女子高生であった。ある日、ノゾムにPHSの番号を知られたことがきっかけで偶然ヒロ(桜井弘樹)と知り合ってつき合うことになる。
ヒロは美嘉との交際に始めは本気ではなかったが、次第に本気になっていく。アヤとノゾムのカップルとダブルデートをしたり、一緒に授業をサボったりして高校生活を楽しんでいた。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/恋空
イマドキの高校生達の日常、といった物語の始まりです。
しかしここから話は大きく動き始めます。
そんな中、美嘉はヒロとの子供を妊娠する。2人は子供を出産することを決めたが、ヒロの元彼女・咲に強く押されて転び、美嘉は流産してしまう。2人は大きなショックを受けるが、また強い絆で結ばれていく。
ところがある日、ヒロは美嘉に突然の別れを告げる。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/恋空
妊娠や流産といった大きな出来事が起こります。
それを乗り越えたと思えば今度は別れが待っていたのです。
2人はそれぞれ別の相手とつき合うが、後に美嘉は、ヒロが末期のガンを患っており、“美嘉には幸せになってほしい”という願いから別れを選んだのだと知って、大好きな今の彼と別れ、ヒロの元へ走る。
ヒロは、適切な抗がん剤治療の甲斐もあり、髪の毛が抜ける程度の副作用で奇跡的に3年も生きながらえるが、別れの時が来るのを食い止めることはできなかった。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/恋空
新しい彼氏が出来てから知ったヒロの想い。
美嘉は最後までヒロに寄り添い、最後の時を迎えます。
しかし、彼の死後、美嘉は彼の忘れ形見を身篭っていることを知り、今度こそ産み、彼の分まで育てることを決心するのであった。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/恋空
悲しい終わり方のように思えますが、最後には希望の光が射し込むのです。
挿入歌、新垣結衣の「heavenly days」
当時小学生だった私はこの映画を見て「ええ話や…」とさめざめ泣いていました。
が、それ以上に挿入歌である新垣結衣さんの「heavenly days」に魅了されていたのです。
切ないストーリーにそっと寄り添うようなあたたかい曲。
新垣結衣さんの繊細で優しい歌声。
映画が終わって家に帰ってもしばらく頭から離れませんでした。
という訳で今回、10年越しにその歌詞について考えてみたいと思います。