第8位 プラネタリウム/大塚愛
大塚愛の大ヒットシングル「プラネタリウム」はこのランキングから外せません!
2005年にリリースされ、ドラマ「花より男子」の挿入歌として使われました。
風車や浴衣、花火など夏の切ない要素を詰め込んだPVが印象的な一曲。
胸を鷲掴みにするメロディラインはシンガーソングライター大塚愛の真骨頂といえるでしょう。
行きたいよ 君のところへ 小さな手をにぎりしめて
泣きたいよ それはそれは きれいなそらだった
願いを 流れ星に そっと唱えてみたけれど
泣きたいよ 届かない想いを この空に...。
出典: プラネタリウム/作詞:愛 作曲:愛
大塚愛が、もうこの世にはいない人を歌った曲なんだとか。
曲の途中までは「泣かないよ」と耐えていたのに、最後には「泣きたいよ」。
夏の終わりに眺めた星空や香った硝煙を思い出せば彼の元に行けるような気がするのです。
でも、行かなくても思いは届くだろうと少し強がります。
実際は届いているのかどうか分かりません。届いていると思い込むだけ。
思い出の匂いや星空を思い出した瞬間、思いが溢れ出してしまい、泣きたくなってしまう。
切ない……。
第7位 サマーヌード/真心ブラザーズ
夏だというのにカップラーメンのCMで使われていたこちらの曲。
真心ブラザーズの「サマーヌード」は夏になると一度は耳にするのではないでしょうか。
1995年にリリースされ、その後クラムボンや山下智久などがカバー作を発表しています。
さらに「サマーヌード」から着想を得たドラマも作られ、主役を演じたのが山下智久でした。
PVは、夏の曲にありがちな「寄せては返す波の近くでキャッキャウフフする若者」の映像です。
が、よく見てください、目を凝らして見てください。
2人の女性、誰だか分かりますか?
【正解】まだデビューしていないPUFFYのお二人!
そうさ僕ら今 はしゃぎすぎてる 夏の子供さ
胸と胸 からまる指
ごらんよ この白い朝
今はただ 僕ら二人で通りすぎる
その全てを見届けよう
心のすれ違う瞬間でさえも包むように
出典: サマーヌード/作詞:桜井秀俊 倉持陽一 作曲:桜井秀俊
真夏の海で出会った2人がひと夏の恋に落ちます。
しかし、夏を過ごした別の誰かの記憶が過ってしまう彼女。
お互い見て見ぬふりをする様を「はしゃぎすぎてる夏の子供」と形容しています。
しかし確実に夏は終わり、都合が悪い現実を誤魔化している自分が虚しくなる瞬間が訪れます。
切ない……。
これからも歌い続けられる名曲揃いの6位〜4位
第6位 少年時代/井上陽水
澄んだ声が夏の終わりの少し涼しい風を連想させる、夏の代表曲です。
同名の映画の主題歌となった他、さまざまなCMに使用されました。
また、この曲をカバーしたアーティスト数は20以上!誰からも愛される楽曲ですね。
最近では小学校でも歌われているそうです。
実は、2012年のFUJI ROCK FESTIVALで井上陽水のライブを観ました。
「少年時代」が始まった瞬間、スーッと風の匂いが変わった感じがしました。
真夏ではなく、夏の終わりを感じさせるのです。
目が覚めて 夢のあと
長い影が 夜にのびて
星屑の空へ
夢はつまり 想い出のあとさき
夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれに さまよう
八月は夢花火 私の心は夏模様
出典: 少年時代/作詞:井上陽水 作曲:平井夏美
大きく花開く花火は、一瞬で夜空に消えていきます。
そんな刹那的な夏の思い出を回想するような歌詞ですね。
恋愛をテーマにして作られた曲ではないと思われます。
田舎で過ごした日々に別れを告げて都会へ帰る支度、指折り数える夏休みの残日数。
(しかし減らない宿題の残ページ!)
この曲には、子ども心にも感じた「夏が終わりへ向かっていく寂しさ」があります。
切ない……。