KinKi Kids『愛されるより 愛したい』
『愛されるより 愛したい』はドラマの主題歌
『愛されるより 愛したい』は作詞:森浩美、 作曲:馬飼野康二で1997年に発売されたKinKi Kidsの代表曲です。
『愛されるより 愛したい』の誕生秘話
この曲の作詞を担当した森浩美はのちに「とてもプレッシャーのかかった作品でした。デビュー作が、200万枚ものセールスがあり、その2弾目となるものでしたから、コケるわけにはいかなかったのです」と回想している。
当初は『青春の光』というタイトルでサビの歌詞もそのフレーズであったが、KinKi Kids自ら反対し変更された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/愛されるより_愛したい
KinKi KIdsも相当にプレッシャーを感じていたことでしょう。
『青春の光』よりもっとインパクトのある歌詞にしたいと、光一が意見をして『愛されるより愛したい』に変更されたということです。
当時まだ18歳だった光一の非凡な才能と、彼の意見を取り入れたスタッフの英断が幸運な結果になったのでしょう。
CDの売り上げは『硝子の少年』に次いで2位のミリオンセラーになり、彼らはトップアイドルの仲間入りを果たしました。
主題歌に託されたメッセージ
ドラマ『僕らの勇気 未満都市』
『僕らの勇気 未満都市(1997年10月18日〜12月20日放送)』のあらすじを簡単に紹介しましょう。
千葉県幕原市に隕石(いんせき)が落下し、ウイルスによって大人たちが死に絶え、子供だけの無秩序な街になってしまいました。
高校生のヤマト(堂本光一)とタケル(堂本剛)は2人で街に潜入し、様々な困難に立ち向かいながら無秩序だった街を子供たちだけで再生していくというストーリーでした。
放送された当時は少年による凶悪犯罪が起きた時期とも重なり、センセーショナルなドラマとして話題になりました。
ラブソングではなくメッセージソング
『愛されるより愛したい』というタイトルから男女の恋愛を歌った曲と思われるかもしれませんが、ドラマ『僕らの勇気 未満都市』を観ると次世代を担う子供たちへのメッセージソングだということがわかるでしょう。
Rescue me
I can't find the exit
Rescue me. Show me now.
Show me now...
出典: https://twitter.com/kamakurasan_neo/status/658883058087493632
“どうだっていいじゃんそんなこと
なんだっていいじゃんそんなこと"
おきまりのつよがりを‥言っても
道で拾ったチラシで 紙ヒコーキ飛ばした
気持ちとは反対へ 飛んでく
ギリギリのオトナたちが
積み重ねてるすべてのもの
壊さなきゃ新しい明日は来ない
愛されるよりも 愛したい真剣で
出典: https://twitter.com/misoaji/status/881129850546798592
『どうだっていいじゃんそんなこと・・・』は、剛のソロから始まり、『道で拾ったチラシで 紙ヒコーキ飛ばした・・・』から光一のソロパートにつながっていきます。
『ギリギリのオトナたちが・・・』からサビの『愛されるよりも 愛したい真剣で』はデュエットパートでアップテンポの曲に乗せて、シビアな歌詞が続いていきます。
『ギリギリのオトナたちが 積み重ねてるすべてのもの 壊さなきゃ新しい明日は来ない』の歌詞は、大人のいなくなった街を再生しようとする子供たちの思いがドラマと重なります。
サビの『愛されるよりも 愛したい真剣で』はKinKi Kidsがドラマでも伝えたかった人を愛することの大切さ、それが凝縮された言葉と解釈できないでしょうか。
もちろん、恋愛においても愛されるよりも愛する方が、相手をより愛していると言えるかもしれませんが。
扉の向こうに 光る空はあるの?
分からなくてつかめなくて そんな僕だけど
悲しみの天使 まだ迷うけれど
青い風に吹かれながら 走り続けたい
愛されるよりも 愛したい真剣で
傷ついて立ち止まって そんな僕だけど
泣き顔の天使 あの空の下へ
つよい風に向いながら 走りつづけたい
出典: https://twitter.com/yuki_snowy_2451/status/889437280712007680