ハナノイロ/nano.RIPE
nano.RIPEの代表曲
今回ご紹介する曲「ハナノイロ」は、2011年4月20日にリリース。
テレビアニメ「花咲くいろは」のオープニングテーマとしても起用されました。
歌っているバンドの名前は「nano.RIPE」
この曲は、彼女たちが演奏する曲の中でも、1位2位を争うくらい、人気の高い1曲にもなっています。
自分のバンドでも弾いてみたい!という声も多い曲です。
ボーカルが印象的なnano.RIPE
私が初めてnano.RIPEの曲を聞いたときには、ボーカルであるきみコさんの、高く透き通った、可愛らしさのある歌声がとても印象的でした。
とても特徴のある声で頭に残りやすく、一度聴いたら他の曲でもすぐにnano.RIPEの曲だとわかるだろうなと思ったくらいです。
きみコさんの声が透き通っているからなのでしょうが、か弱い印象があるようにも聞こえます。
でも、歌っている声には力強さも感じられますよね!
サビの盛り上がる部分なんかは、特にそうです。
きっと、私と同じようなことを思った人も、大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
力強さと繊細さが共存する不思議な声の持ち主、きみコさんです。
色々な要素が詰まったサウンド
そして曲はというと、疾走感、爽やかさが強いバンドのサウンド。
演奏とメロディーからは、ワクワクとした明るい感じがするのと同時に、切なさも感じられる、深みのある曲になっています。
なんというか、落ち込んでいたけれど、「もう一度頑張ろう!!」と力が湧いてくるときの、あの感じに似ています。
特に、曲の最後のサビの繰り返しで、ドラムがたたみかける部分は、聞きながら気持ちも盛り上がっていきます。
曲を作ったきみコさんも、
「ただ悲しいとか、明るいというだけの曲ではなく、明るいんだけど切ない、そういったような曲を作りたかった」
という旨のお話しをされていました。
私たちが小さい頃は、楽しい、悲しい、という単純だった気持ちも、
歳を重ねるにつれていろいろな経験をすると、感情もだんだんと複雑になっていきますよね。
希望もあれば、悩みもある、そんな多感な青春時代を過ごしている10代、20代にはぴったりの1曲ではないでしょうか。
ファンとの繋がりも生み出した1曲
さきほどもお伝えした通り、「ハナノイロ」はアニメ「花咲くいろは」のオープニングテーマに起用された曲です。
「ハナノイロ」を通して「花咲くいろは」を知った人。
反対に、「花咲くいろは」を通して「ハナノイロ」、そしてnano.RIPEを知った人など、入り口やたどる道はさまざまです。
ちなみに、「花咲くいろは」では、「ハナノイロ」以外にもnano.RIPEが手がけた曲がたくさん使われています。
劇場版「花咲くいろは HOME SWEET HOME」の主題歌「影踏み」。
そして「パトリシア」というイメージソングは、nano.RIPEのメジャーデビューの曲でもあります。
作詞作曲を担当した、ボーカルのきみコさんの言葉の中にも、
「この曲を作ったことで出会えた人たちがいる」
という言葉がありました。
ライブの時に、来ているお客さんの顔をいつも見て、顔を覚えているのだそうです。
「ハナノイロ」をリリースした後のライブには、初めてみるお客さんが増えたのだとか。
「花咲くいろは」のアニメ以外でも多くのアニメの曲を手掛けているnano.RIPEですが、
「ハナノイロ」もまた、アニメと共にたくさんの人に愛されている1曲と言えますね。
「ハナノイロ」歌詞
この曲が生み出されたきっかけ
花咲くいろは」のオープニングテーマとして流れているこの曲は、アニメの主人公、緒花をイメージして作られています。
もともと、「アニメの主題歌として曲を作ってほしい」という依頼がきみコさんの元に届きました。
それがきっかけで、アニメを見ながら曲を作っていったのだそうです。
涙で浄化されていく
涙の雨が頬をたたくたびに美しく
くだらないルールからはみ出せずに泣いていた
ぼやけすぎた未来地図
すり減ったココロを埋めたくて集めた
要らないモノばかり
出典: ハナノイロ/作詞:きみコ 作曲:きみコ
何かに悩んだとき、何も考えずに楽しいことばかりだった昔が思い出されて戻りたくなる。
でも、もうあの楽しかった日々には戻ることはできないんだと、悲しくて涙が流れる。
それでも最後は前向きさを取り戻し、その後には心は成長して優しくなっている。
そしてそれは涙の数だけ、優しく強く成長していけるんだ、と歌っています。