「波動砲ガールフレンド」
1stEP「空想見聞録」収録!
今回ピックアップするのは空想委員会の代表曲「波動砲ガールフレンド」です。
2013年リリースの空想委員会インディーズ時代のEP「空想見聞録」に収録されています。
その後2016年の2ndEP「色恋沙汰の音沙汰」にアコースティックバージョンが再録。
インディーズ時代の楽曲にも関わらずライブでの熱量が半端ないことでも有名です。
こじらせ男子のピュアすぎる妄想世界を描いた「波動砲ガールフレンド」。
そこには夢に向かって走る少女と彼女に恋する妄想男子が登場します。
まるで2人は光と影のような存在。
恋の行方はどうなるのでしょう?
こじらせ度120%のMVをチェック!
まずは「波動砲ガールフレンド」のストーリー仕立てのMVを見てみましょう。
三浦委員長扮する謎の老人に「秘伝の書」を手渡された少女。
彼女が数々の試練(?)を乗り越え波動砲を会得するまでを描いています。
というかこの波動砲、どうみても某名作アニメのアノ必殺技です。
そして最後に少女は三浦委員長に恋に落ちる?
描かれているのは「難攻不落ガール」のMVの続き?
ファンなら皆知っていることですが「波動砲ガールフレンド」のMVにはある仕掛けが。
実は2012年に発表された「難攻不落ガール」のMVの続編なのです。
「波動砲ガールフレンド」に登場する道着姿で修行に打ち込む少女。
彼女は「難攻不落ガール」で三浦委員長にストーキングされていたあの少女です。
秘伝の書と交換に引き渡すトロフィーは「難攻不落ガール」のMVで三浦委員長が手渡したもの。
この頃から空想委員会のファンサービスは始まっていたのです!
未来に向けて走る君
僕は遠くから見守るだけ...
彼方見る君の視線
障害物蹴散らしながら 前進するその姿は 美しい直線描く
遠くから見守ってる僕の気持ち 気付かぬ程の推進力
それ自体が兵器に変わる
出典: 波動砲ガールフレンド/作詞:三浦隆一 作曲:三浦隆一
「波動砲ガールフレンド」の主人公はある女性に恋をしてしまった奥手な男の子です。
楽曲では彼女の人生に対する前向きな姿勢が主人公の脳内を通して文学的に描写されてゆきます。
将来を見据え懸命に努力を続けているであろうその女性。
夢に輝くキラキラと輝く彼女の視界には主人公の姿は入る余地がないようです。
彼女と主人公の関係性は直接的には描かれません。
夢に生きる素敵な女性と遠くから見つめることしかできない主人公。
高嶺の花と思い込み声をかけたことすらないことが推察されます。
彼女の武器「波動砲」とは?
波動砲(はどうほう)は、アニメ「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」に登場する架空の兵器。
正式名称は「艦首波動砲」
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/波動砲
彼女の行動力を表すために用いられた「波動砲」という言葉。
実は楽曲中では一度も登場しません。
そのルーツは昭和の時代より多くの観衆を虜にしてきたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」にあります。
ヤマトの船首から打ち出される必殺兵器が「波動砲」です。
その破壊力は小惑星を破壊してしまうほど強力なため作品中では使用をためらう場面が度々描写されています。
主人公にとって彼女の魅力は眩しすぎるようです。
高嶺の花どころか声をかけることすら自身のアイデンティティを破壊しかねないほどの存在なのが伺えます。