3つの症状

欲する、血を流す、ひざまずく

First you need (that's what you get for falling in love)
Then you bleed (you get a little but it's never enough)
And when you're on your knees (that's what you get for falling in love)

出典: 曲名/作詞:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi 作曲:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi

“まず求める(恋に落ちた証拠さ)

次に血を流す(恋に落ちた証拠だけど、まだまだ十分じゃない)

そしてひざまずく(恋に落ちた証拠さ)”

ここでは彼が陥った3つの症状を説明します。

一つ目は、相手を「求める」という症状です。

これは恋をした人なら誰しもが共感する感情でしょう。

好きな人を欲するというシンプルな欲求です。

そして二つ目は「血を流す」という症状です。

ここはなかなか理解するのが難しい感情だと思います。

恋をすることと暴力を連想させる「血」という表現はあまり繋がらないからです。

しかし「血」が持つもう一つの意味、すなわち「痛み」を連想すると理解することができます。

つまり、彼にとって恋をすることは血を流すほどの痛みを伴うものだと歌っているのです。

恋愛は常に両想いというわけではありません。

誤解をしたり想いが伝わらなかったりと悲しみや痛みを伴います。

彼はこの辛い気持ちを「血を流す」というショッキングなワードで表したのでしょう。

より自分の痛みが生々しく伝わるロックバンドらしい表現ともいえます。

そして最後に「ひざまずく」という症状を訴えます。

『恋に落ち方が負け』という言葉もありますが、相手に完全に屈していることを表しているのでしょう。

彼がどれだけ彼女を愛しているかがよくわかります。

恋に落ちた証拠

そしてここは、ボンジョビとファンとの掛け合いがとても盛り上がる箇所です。

ファンがたたみかけるように歌う「that's what you get for falling in love」という歌詞が印象的です。

ミュージックビデオを見るとライブにいる気分になり、自分も声を出して参加したくなります。

なお、「that's what you get for falling in love」は「恋に落ちた証拠さ」と訳しました。

彼が陥った禁断症状は、全て恋に落ちたために起きたものなのです。

彼女のキス

Now, this boy's addicted 'cause your kiss is the drug, whoa

出典: 曲名/作詞:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi 作曲:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi

“今や、少年は中毒さ

君のキスはドラッグだから”

彼がどんどんのめり込んでいく様子がわかります。

もはやこの恋は中毒なのです。

キス一つだけでドラッグのような効果を持つのです。

まさに溺れるような恋をしていることがわかります。

彼女の中毒性

注射なんていらない

I don't need no needle to be givin' me a thrill
And I don't need no anesthesia or a nurse to bring a pill

出典: 曲名/作詞:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi 作曲:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi

“危険だらけの注射なんていらないよ

麻薬もいらないし、薬を運んでくるナースもいらないんだ”

ここでは「注射も麻薬もいらない」と歌います。

「薬はいらないから麻薬注射を打ってくれ」と頼んでいた先ほどとは反対の気持ちを伝えているのです。

彼の気持ちに変化が見られた理由は次の歌詞で綴られます。

彼女の愛

I got a dirty down addiction that doesn't leave a track
I got a jones for your affection like a monkey on my back
There ain't no paramedic gonna save this heart attack

出典: 曲名/作詞:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi 作曲:Richard Sambora,Desmond Child,Jon Bon Jovi