「HOME」楽曲情報★
それはさながら、夏の嵐のようでした。突如、疾風のごとく現れたパンクロック界のニュースター”WANIMA”。
3ピースバンドとは思えない、圧倒的なパワーと音圧、熱量。彼らの放つ熱気は決して冷めることなく、日々、熱くたぎっています。
WANIMAの楽曲といえば、底抜けに明るくてパワフルなサウンドが印象的ですよね。
今回は、そんな数ある楽曲の中から、”母親への想い”を歌った優しい一曲をご紹介します。
お母さんへの想いを実直に綴ったまっすぐな歌詞に注目しながら、収録アルバムなどをご紹介していきます。
終盤ではギターコードにも触れていますので、ギタリストさんは注目ですよ!
それでは、ぜひ最後までお付き合いください(*^^*)
動画をWatch!
いかがでしたでしょうか。
WANIMAらしい、疾走感溢れるメロディでありながらもどこかほっこりできるナンバーでした。
アップテンポな楽曲ですが、しっかりと心に留まるフレーズがたくさんありましたね!
たたみかけるように流れていく歌詞が、たくさんの思い出を走馬灯のように思い出させます。
「HOME」は、お母さんへの想いをのせた曲
筆者が初めて「HOME」という曲を聴いたとき、なんだか懐かしい気分になりませんでしたか?
筆者が思い浮かべたのは上の写真のような風景でした。学生時代に毎日歩いた、家までの道。いつもの帰り道です。
歌詞を見てみると”母親”であったり”親”の存在を歌ったナンバーです。
そしてそれと同時に、曲名の示す通り”帰る場所”を強く思いださせる曲でもあると感じました。
進学や仕事で実家を離れている、親ともしばらく会っていないという人もたくさんいらっしゃると思います。
筆者もその一人です。普段は考えもしないのに、この曲を聴いたとき、ふと親に会いたいな~と思ってしまいました。
あなたには帰る場所がある。使い古された表現ですが、この曲は改めてそういった安心感を与えてくれます。
頭の片隅に、「HOME」という曲があることを覚えておいてくださいね。
今頑張っていることや、今いる場所。それらが辛く感じるようになったとき、きっとこの曲が支えになってくれるはずです。
歌詞にフォーカス!
それでは、さっそく歌詞にフォーカスしていきましょう。
頼りにしている言葉
「何かあったらいつでも待ってる帰っておいで」と
その言葉だけ頼りにしてた
思い上がりと捨てたプライド それでも譲れない物
あの時のまま この胸の中…また逢おう…
出典: HOME/作詞:松本健太 作曲:松本健太
冒頭の歌詞は、曲全体で歌われるキーワードになります。
”何かあったら、いつでも帰っておいで”。これが、この曲の原点なんですね。
実家を離れている人にとっては、聴き慣れた言葉かもしれません。
この言葉を言われる度に、筆者はなんだか泣きそうな気持ちになってしまいます……(ぐすん)
”捨てたプライド”というフレーズからは、おそらく地元を離れてしばらく時間が経っていることが伺えますね。
環境が変わった頃は、きっと野心に満ちていて自信にあふれた自分がいたはずです。
しかし、時間が経つにつれて、現実を知り壁にぶち当たり、かつての自分がただ”思いあがっていた”だけだと気付きます。
いつしかかっこ悪い自分になってしまって、でもそれを見ないふりをして、日常をこなすことが優先されて。
きっと”プライドを捨てる”ことで、自分の心を守っていたんだと思います。
その心の中にあるのは、”また逢おう”と約束して離れた親の存在なのでしょう。自分を支えてくれるものです。
辛い時に思い出すのは…
無駄だと言い聞かす
拭いきれない量の苦労を
やり場もなく張り裂けるほど
泣き疲れ迎えた朝
何時だって
出典: HOME/作詞:松本健太 作曲:松本健太
うまくいかない事だらけで、今やっていることが何もかも”無駄”に感じられる時があります。
それは、がむしゃらに頑張ってるはずなのに、ずっと現状が変わらない。進みたいのに進めない、そんな時。
自分には、成果や結果が出ないから”無駄”なんだと言い聞かせる。
だって、やっていること自体が”無駄”なことなんだから、成果を出せないのも当然ですよね。
そう思いこめば、自分を責めずに済みます。結局は自衛なんです。
目の前に立ちはだかる壁は、途方もない”苦労”が待っていることを嫌でも見せつけてきます。
そのとき感じるのは、「どうせやったって無駄だ」という思い。
そんなジレンマにはまってしまうと、感情の行き場がなくなってしまいますよね。
心臓が”張り裂けそう”なくらい、感情がいっぱいいっぱいになって、夜通し泣いた日もあるでしょう。
そして、そんな時に思い出すのは……。