本当は淋しがりやだけど、そういう素振りを見せない自分。

愛の形をわかったふりをする強がり。

ダンディさを装うことが彼女にとっては荷が重かったのでは、とも思います。

でも君のことで心は震えていると告白しています。

思い出にできない気持ち

Last Christmas 今はまだ 思い出なんてできないよ
でも愛はもう ここにはいない this year

出典: LAST CHRISTMAS/作詞:松尾潔 作曲:George Michael

歌詞の1行目部分は、昨年のクリスマスに一緒に過ごしたことが語られています。

このあたりは、原曲に近い部分もありますが原曲ほどストレートではないです。

原曲が完全な失恋ソングなのに対し、こちらはその理由がはっきりと分かりません。

ひょっとしたら実のところはふられたのかも知れませんが、そうは言ってません。

ひょっとしたら原曲同様に強がりを言ってるのかも知れません。

でも現実には、今年は愛する人がそばにいません。 

大切なひとを失った悲しみ

悲しみもせつなさも 僕たちが生きてる証
失ってみて 初めて知った 大切なもの 大切なひと
もうあの頃には戻れない 君の微笑みは戻らない (Show me your smile)
Ooh ooh… この胸は痛みを覚えている

出典: LAST CHRISTMAS/作詞:松尾潔 作曲:George Michael

生きているからこそ人は悲しみを感じるといいます。

そして大切なひとを失うことがどんなに辛いことか悟ります。

その愛する人は、遠く手の届かないところへいなくなったのでしょうか。

あるいは突然と亡くなってしまったのでしょうか。

あの時に戻れない深い悲しみを切々と歌い上げます。

君はいつまでも特別な存在

もうあの頃には戻れない 君の微笑みは戻らない
”Maybe next year!”
だけど今でも 君は今でもspecial

出典: LAST CHRISTMAS/作詞:松尾潔 作曲:George Michael

出会ったころに後戻りはできないし、君の笑顔を見ることもできない。

これから先もずっとそうで、君はいつまでも自分にとって特別な存在だといいます。

それは永遠に続くことなのです。

平成20年の音楽業界を席捲したEXILE

EXILE「LAST CHRISTMAS」を歌詞解釈!失恋カバーソングの世界観は甘くて苦くてダンディの画像

EXILE「LAST CHRISTMAS」が出されたのは平成20年のことでした。

この年、EXILEは破竹の勢いで日本の音楽界を席捲します。

Ti Amo」で日本レコード大賞と日本有線大賞。

EXILE LOVE」で年間アルバム1位、「Lovers Again」で年間カラオケ1位。

平成20年は、まさにEXILEの年でした。

日本中がEXILEに湧いたこの年に、EXILEから素敵なクリスマスプレゼントが届きます。

それがこの「LAST CHRISTMAS」だったのです。

EXILE現象ともいえる時代に生まれた曲

EXILE「LAST CHRISTMAS」を歌詞解釈!失恋カバーソングの世界観は甘くて苦くてダンディの画像

平成20年のEXILEは、その一挙一足に日本中の眼が注がれました。

EXILE現象といっても過言ではない社会現象を起こしたのです。

絶頂期の彼らだったからこそ、出す曲の影響力は計り知れないものがあります。

X'masに相応しいテーマに作り変えるのがこのカバー曲の大命題だったのでしょう。

時代を読み取る洞察力と万人に愛されるテーマに対する創造力を駆使しています。

EXILEの置かれた立場や当時の社会背景を踏まえて出来た曲だったのです。

すべての人へのX'masプレゼント

クリスマスは、愛するもの同士が互いの愛を確かめ合う日。

でも永遠に続くと誓い合った愛は突然と断ち切られることもあります。

そのせつない想いで胸が痛くなってしまうことでしょう。

この世に永遠に続くものなどないという思いさえします。

全ての生き物しかり、植物も、山も川も海も、そして地球さえも。

この世は永遠に続かないものだらけです。

人を想う心は永遠につづく