2人の時間もほんの束の間。
それぞれに朝がやってきます。
また停滞しているどうしようもない時間に戻らなくてはいけません。
それが現実です。
「急かす〜」とあるように、またすり減りながら日常を過ごしていく...
次はいつ「雨宿り」することができるのでしょうか。
惚けてしまうような場面から一転、現実に引き戻されるフレーズですね。
お互いの道しるべ
すり減っていく日常の中、2人は連絡を取り合います。
クシャクシャの何かも誇るような地図でさ
確かめ合おう
出典: UCLA/作詞:Masafumi Gotoh 作曲:Masafumi Gotoh
「地図」とはこれからの2人それぞれの人生における計画のことでしょうか。
それ「確かめ〜」とあるので、お互いがまだ一緒にいられるか確認しています。
悲しいようで夢があるフレーズです。
お互いに若いながらも大人なのでしょう。
片方の地図の道が大きくそれていたら、2人はそこまでしか一緒にいられません。
しかしそれを堂々と見せ合うからにはお互いに割り切っているのでしょう。
それがこの2人の関係なのです。
ここでまた
2人はまた雨宿りの「約束」をします。
そして2行目のフレーズ。
2人は約束をする時だけ初々しい、付き合いたてのようなメッセージでやりとりしてるのでしょう。
普段そっけないやりとりをしている分、会うときだけは繋がりを強くしたい...
そんな想いが伝わってきます。
そしてまた
また2人は
サビの歌詞は1番と共通です。
とてもボリューミーでありながら重複感は感じません。
凍える夜を堪えたように
怒鳴るような太陽を避けたように
今はまだ雨宿り
急ぐほど重要な理由もない
呼び声が君に届くように
出会うべき人と出会うように
君はまだ雨宿り
耳だけは澄まして時を待つ
出典: UCLA/作詞:Masafumi Gotoh 作曲:Masafumi Gotoh
この曲のサビは疾走感ありますが歌詞は対照的に「足を止めてみる」ことを重厚に描いています。
それだけ重要で、この曲の根幹をなすメッセージなのでしょう。
そしてこの曲に登場する「彼と彼女の関係」。
この2つの要素が複雑に絡み合って具体性のあるものに仕上がっています。
時々立ち止まってみる
2人はこの後どのように生きていくのでしょう。
時折、立ち止まりながらも2人で歩んでいくのでしょうか。
それは誰にもわかりません。
この曲のような「停滞」の雨に降られている方はたくさんいると思います。
そんな方は一度立ち止まって、「雨宿り」してみてはいかがでしょう。
そうすることで何か1つでも得られるものがあるのかもしれません。
最後に
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの文学的な歌詞まとめ!人気楽曲の意味を徹底解釈! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
ASIAN KUNG-FU GENERATION。アジアンカンフージェネレーションは略してアジカン。結成から22年が経ち、ベテランというステージに上がり立ち続けるロックバンドです。ボーカルとギターにプラスして作詞作曲を担当する後藤正文さん、通称「ゴッチ」。文学に例えられる、彼の作る歌詞を徹底解説させていただきます。