そっと背中を押してくれる1曲

YOASOBI【もう少しだけ】歌詞の意味を考察!踏み出した先に得られるものは?優しさがもつ力を紐解くの画像

今回ご紹介する楽曲は、YOASOBIの『もう少しだけ』。

朝にぴったりの爽やかな楽曲で、めざましテレビのテーマソングとなっています。

1日の始まりを迎えて、”もう少しだけ頑張ろう”と背中を押してくれる素敵な楽曲です。

「この曲を聴くのがルーティンになっていて、癒しをもらっている」という声も多いですよ。

楽曲の原作小説となったのは、総応募数5,605にも及ぶ作品から大賞として選ばれた小説、『めぐる。

朝の番組で同じ占いを見た3人の思いやり溢れる行動が、幸せとともに巡っていく心温まる物語です。

登場人物たちの背景を知ってから楽曲を聴くと、より一層理解が深まりますよ。

小説では”コロナ渦で感じる不安や孤独感”にも触れていて、心に訴えかけるものがあります。

楽曲の歌詞ともリンクしているので、ぜひチェックしてみてください。

歌詞をピックアップ!

あと1歩踏み出してみよう

もう少しだけ もう少しだけ
踏み出せたのなら
そう小さな優しさを
分け合えたのなら
ありふれた一日が
素敵な日になっていくほら
そうやって何度でも
喜びはめぐる

出典: もう少しだけ/作詞:Ayase 作曲:Ayase

爽やかなイントロから始まる、楽曲の歌い出しのパートです。

憂鬱な気分を感じる朝に、「あともうちょっとだよ」と応援してくれる温かなメッセージが感じられます。

気持ちの沈んだ日も、あと1歩踏み出したら何か良いことが起こるかもしれません。

日常の中にささやかな幸せを感じながら、新たな1日が始まる喜びを感じるのです。

そしてその幸せな感情が周囲に広がっていき、人から人へと伝わっていくのでしょう。

小説のストーリーにも通じていて、物語の始まりを感じさせてくれます。

いつもの朝に

慌ただしく過ぎる朝に
いつも通り過ぎる朝に
頼まれたお使いと予定を照らす
君が教えてくれた
あてにしてない占いの言葉
「いつもしないことを」だって


そんなことを頭の隅に置いたまま
いつもの今日へ

出典: もう少しだけ/作詞:Ayase 作曲:Ayase

忙しい朝の時間、流れてくる情報に耳を傾けながら、せっせと支度をする情景が浮かびます。

そしてこのパートでは、小説に登場する”男性”のストーリーも感じられます。

仕事のスケジュールを振り返りながら、何とか娘さんのリクエストにこたえようとする男性

”不要不急”という言葉に引っかかりながらも、自分を奮い立たせて1日のスタートを切ります。

娘さんから教えてもらった占いの結果は、あてにしていないものの、実はちょっと気になっているのでしょう。

占いのアドバイスやラッキーポイントを気に留めながら、今日も仕事へ向かいます。

思いやりが毎日を変える

もう少しだけ もう少しだけ
踏み出せたのなら
もう少しだけ あと少しだけ
優しくなれたのなら
ありふれた一日も
素敵な日になっていくような
そんな気がしたんだ
今喜びはめぐる

出典: もう少しだけ/作詞:Ayase 作曲:Ayase

繰り返される”もう少しだけ”という言葉。

その言葉のように、与えてもらった少しの優しさや思いやりが、気分をがらりと変えてくれるでしょう。

何気ない毎日の中に幸せを見つけられたら、その日が”特別”になるかもしれないのです。

自分の心の声に耳を傾けて幸せを感じる方法を探ってみると、毎日を楽しむ方法が見えてくるかもしれません。

そして楽曲の歌詞のようにそっと1歩を踏み出して、”幸せのサイクル”を回していくのです。

喜びは巡り巡って、自分のもとへと返ってきます。

心の扉を開いて

気づけば閉ざしていた心

暗いニュースが流れる朝に
気持ちが沈んでいく朝に
自分は「いらない」存在?
なんて考える朝に
あなたのことを思い出したんだ
あなたに会いたくなったんだ
久しぶりに会いに行くよ
今すぐに

出典: もう少しだけ/作詞:Ayase 作曲:Ayase